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Foodies!その21.ローストのお部屋(1)全体

私は食べることと 料理が大好きです。

今年銀婚式を迎えました。
夫はニュージーランド人です。
「世界一家事をやる」と言われるキウイハズバンドです。
それほどでもないが、まあまあやります。

オークランドに住む義母はとても優しくて、料理が上手です。
私は、この二人に教えられて、
それまでやったことのない料理が、
少しずつできるようになってきました。

代表的なものが、オーブンの料理です。

ニュージーランドは、イギリスの人が作った国ですが、
ご馳走といえばローストです。

大きなオーブンで塊肉をローストしつつ、
同じオーブンで、野菜を焼きます。

付け合わせは、スターチ、と呼んだりする野菜です。

じゃがいも・ターナップ(南瓜の仲間)、かぼちゃ、
人参、玉ねぎなどが主です。

その他に、グリーンピースやカリフラワー、
ブロッコリーなどは茹でたりします。

ローストしてオーブン皿にたまった脂や汁ですが、
それをオーブン皿ごと火にかけて、
水を足して加熱しつつこそげおとします。

それを濾しまして、少し味を足し、
コーンスターチでとろみをつけます。
それをば、「グレービー」と呼び、
古い翻訳小説では「肉汁」と訳すことが多いです。

小さいとき、

にくじる?

と思っていたら、呼び方は「にくじゅう」だそうです。


ちなみに、グルメ番組でタレントの方が、

「うわ〜、肉汁が溢れてるぅ〜」

と感激しているのを見ますが、

「あれは溶けた脂肪です」

と、にべもなく言っているシェフがいらっしゃいました。

そうやって作ったグレービーを、
肉にも、ロースト野菜・茹で野菜にもかけて食べます。
サラダが出ているのは、あまり見たことがないです。

各家庭には、カービングナイフという、
長くて恐ろしい刃物があります。
また、それとセットになった、長いフォークがあります。
捕物に使う、刺又(さすまた)の小さいやつみたいです。
それで肉を刺して押さえ、このナイフでギコギコ、肉を切ります。
できれば自分でやりたくない部分です。

肉を切るのは大体が、それまで何もせずに
ビールを飲んでいた親父の仕事になるようです。

大きな肉は、なかなか切りにくく、
特にチキンやターキーは、大騒ぎになります。

あっちの関節・こっちの関節とはずし、
胸の辺りはこのように こうしてから、
横にスライスする、など、
面倒臭いやり方もあります。

義弟なんか、年に何回も使わなくても、
「電動カービングナイフ」を使うぐらいです。

切り終えたチキンやターキーなどは、
ウイングや ももは人気ですが、
大人は健康を考えたり、
大人だったりするので、子供にあげたりしがちです。
でも私は子供なので、ほしそうな顔つきになり、
ちゃんと食べたい部位を食べます。

皮は、脂が落ちて、カリッとしていたり、
しっとりしていたりして、アクセントですので人気です。

ターキーは無駄に大きく、パサパサです。
油を注入したり、
胸の皮の下にバターを仕込む人もいます。
しかし、パサパサになるのは、含みです。
みんな諦めています。

たくさん集まる人に行き渡るように、
ターキーを焼くのではないか。

それは、毎回人々が必ず口にするところです。

ターキーは、何日も残り物となりますが、
サラダ、サンドイッチ、つまみ食いにより、
1週間以内にきれいになくなります。
残り物の方が、本番よりおいしいという、不思議な食べ物です。

今日から何回か、まだあまり馴染みのない、
ロースト料理について書いてみたいと思います。

次回へ続きます。

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夫の実家で義母がチキンを焼き、私が海苔巻きを作り、夫は芋をまだ潰しています。


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義弟宅に行ったら、レッグ・オブ・ラム、赤ちゃん羊の脚のローストが出ました。カリカリにやいたじゃがいも、茹でたグリンピースとニンジンに、たくさんグレービーをかけます。

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義妹の家では、どかんとラック・オブ・ラムと呼ばれる「ラムレッグ」が出ました。日本では1本いくら・・一人2本ね! という感じになる値段ですね。でも、ニュージーランドでもラムは高いです。ラムが特別なときで、一番よく食べるのはチキンで、その次がビーフ、わりと食べないのが豚かなという感じです。


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