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エッセイ115.野菜作り(8) うまくいったりいかなかったり

ちゃんとやってる皆さんからは笑われてしまいそうなへなちょこ園芸ですが、
毎日楽しくやっています。

さて、今の日本で売られている種は、消費期限が切れると発芽しないように作ってあったりすると聞きました。
でも、一つの袋に、砂粒のように細かい種がたくさん入っていて、
その年全部撒けないのはよくあることで、つい取っておいて、
ものは試しと次の年に蒔いてみる。
よくあることです。

これが、全部とは言いませんが、多くの場合、発芽しません。
しても、発芽率がとても低い。20粒蒔いて、出たのが2ことか。

2週間、3週間と経ち、スポンジの切れ目に静かに黙っている種。
豆類や夕顔のように大きなものは、出ないなあと思って触ってみると、
硬い表皮の下で、柔らかくとろけていたりします。
そういうのは諦めます。
急に出ることもあるので判断が難しいけれど、待って2週間かなぁ。
微妙なのは、出たものの、ずっとひょろひょろしているものです。
最後には枯れてしまうのですが、緑であるうちはかわいそうなので
そのまま見ています。

同じ袋の同じ種でも、時期をずらして蒔いてみると、発芽の時の温度や日照時間が関係するのか、小さい芽のままで枯れていったり、その横でぐんぐん大きくなるものもあります。

天気予報を気にして、雨だったり寒かったりすると野菜のケースを家の中に入れます。
今日はいけると思うと、また外に出します。
できるだけ急いでも、出入りのたびに1、2匹は蚊が入ってきて、15分のパワー昼寝をしている私を刺していきます。
捕まえて、たくさん血を吸っていたやつに対しては、

あっ、こら、私の血じゃん! 

と思わず怒ってしまいそうになりますが、蚊もいろいろ大変なので、怒ってはいけませんね。

この前書きました、リボベジ、再生野菜ですが、やる気はみせてくれるものの、
もう一回収穫できそうなものは本当にありません。
そして、意外にグロテスクです。


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左上から左端、芽かきをしたトマトの枝が根を出しています。やる気十分です。
真ん中は差し枝をしようと思っているローズマリーです。
一番右、キャベツが宇宙人みたいで怖いです。
その隣は、紫玉ねぎです。ぐるぐるしている輪っかのあちこちから根が出るのが怖いです。丸い玉ねぎ2こになろうとしているようですが、葉っぱも伸ばしている。どういう方向性なのか。今ひとつ掴めません。
下の左ですが、ハイポニカを初めて与えたら、今までの5倍の葉っぱになった、なんとかいう木。紫玉ねぎのとなりが人参です。その隣がスナップエンドウ。ちょっと外に出したらたくさん虫に食われて、光合成ができなそうに見えたので、緊急避難してきました.
その右は、軍手では紐を結ぶなどができないので、木綿の手袋の指先を切りました。なかなか良い具合です。手首と袖口の間の小さな隙間から蚊が刺してくるので、紐を結ぶとき以外は、この上にまた、肘までカバーのあるゴム手をはめています。



今までは長袖に着替え、網のついた帽子をかぶっていましたが、この度こういう防虫トップスを買いました。

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極薄のネットでできているので、肌についてしまう部分は刺されたりしますが、顔と頭を護ってくれるのがいいです。
すっぽりかぶるだけなので、庭に出るのが、そこまで億劫ではなくなりました。
これは間違いなく、私が今までの一生で買ったうちの一番妙な服です。
一つ困るのは、両隣の方と庭で会った時です。
今までの網付き帽子なら、網を跳ね除けてご挨拶できますが、これはできません。薄いネット越しのよくわからない顔で、「今日は暑いですね」などと言っていますが、結構恥ずかしいです。


水耕栽培の方ですが、前述のように、発芽や生育に大きなばらつきがあります。よく伸びて根っこを出してきたものは、お茶パックか苗ポットに移し、パーライト・バーミキュライトまたはカルチャーボールで周りをささえ、ハイポニカ液を、容器の半分まで来るように注ぎます。
あまりに発芽しないものは、取り出します。
このあとの空き地にもぎっしりと容器を詰め込まないと、アオコが発生してすごいことになるので、なかなか外に出せません。


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あっち側がすずなり君(ミニトマト)で、手前がシソです。
トマトは苗を3月ぐらいに買ってきて植えるものらしく、今こんな状態では全く遅いのですが、うまく行ったら室内で甘やかして、秋に実をつけてもらおうとおもうので、頑張って育てます。
芽であるうちはお互いに似ているものが多いので、一つ一つ作業を終わらせ、いちいちラベルをつけないと、すぐわからなくなってしまいます。



昨日と今日は、野菜の日光浴用の簡易温室を二つ作りました。
100均のジャンピングケースの周りを防虫網で包む、
アマゾンの大きめの箱の一部を切って、不織布の虫除けで包むなど。
それぞれ面倒くさかったです。

今のところ食べられるのはベビーリーフぐらいですが、水耕栽培は あまり虫と闘わず、日照と温度がよければ一応、一年中野菜を作れることになっているので、気を長くやっていきたいと思います。

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