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エッセイその12.目指せ! 名古屋弁話者を② 「ハヤシはあれせんぞ」

好きこそものの上手なれ と言うことを申します。
これは本当のことだと思います。

私の日本語の生徒の中には、
子供の頃に触れた日本のドラマやアニメ、コミックで日本を好きになり、
独学をした人や、ついには日本に移住して日本語を勉強する人が結構います。

ある人は、山口百恵さんを「赤いシリーズ」で知り、大ファンとなり、
一生懸命勉強して香港から日本に来て、世界企業の日本支社に就職しました。

百恵さんのお家の近くまで行き、陰からからこっそり見てきました!
感激しました!

と言っていました。


ボカロやアニソンを一緒に勉したい、と申し込んでくる方もいて、その歌詞の難しさと説明しにくさに、一緒に苦しんだこともあります。

その点、日本に赴任してきて、会社払いで1、2年日本語レッスンを受けることになった、というタイプの方の中には、学習動機がいまひとつ弱い人も見られます。

日本語が上手になる人には、やはり 日本愛・日本語愛が非常に強い人が多いです。

私も彼ら・彼女らとは、日本のプロレス界のことを教えてもらったり、鬼滅の刃や 東京喰種などの話題で、で熱く盛り上がったりしています。

翻って自分を見てみますと、日本各地のお国言葉に興味があり、いつか他県へ引っ越すことがあるなら、そこの言葉をマスターしたいとは思ってきました。

その中でも、子供の頃からなんとなく惹かれていたのが 名古屋弁だったのでした。

最初に興味を持ったのが、小さいころに見たNHKの大河ドラマだったと思います。

いろんな人から「そんなのあった?」「記憶違いではないか」と言われているので、書いていいものか迷いますが、それは、秀吉が出てくるドラマでした。

そのドラマでは、「あの頃は標準語を喋っていたはずはないので」という理由で登場人物に名古屋弁を話させる、という試みがあったようなのです。

それが、大河ドラマの「秀吉もの」数あるうちの、どれだったかも覚えていません。

「太閤記?」「女太閤記」?
本当に名古屋弁の大河ドラマなんてあったかしら。いいや、ありましたとも。
自分の記憶の中では、十朱幸代さんが、

「おみゃーさん、ま〜、たぁ〜けたことをいうもんではないがね〜」
(この言い方も間違っているかも)

などと言っていたような覚えがあるんですけど。
ああ〜、もやもやする!!
ネット検索してもわからないし・・。
同年代かそれ以上で、そんな記憶のある人は教えてください、お願いします。


とにかくとにかく、大阪弁は 漫才の隆盛もあって、全国的に知られていましたし、ドラマや映画でもよく出てきたから馴染みはあったけれど、なになにでござる、というのが普通の時代劇で、聞き慣れない名古屋の言葉を聞いて、すごく面白いと思ったのは確かです。



また、私は見損ないましたが、最近では、大河ドラマ「真田丸」ですね。

小日向文世さんの名古屋弁が秀逸だった
出演者が、ドラマ収録が終わっても名古屋弁が抜けなかった

などのエピソードを後で知り、今からNHKオンデマンドで見てみようと思っています。
小日向さんは、六本木の自由劇場時代からの大ファンです。


そのほかの遠い記憶ですが、昔見たオリエンタルカレーのテレビCM。

こちらは、 「テレビCMで面白かったもの」ということで取り上げられたものを見たのか、実際にテレビでリアルタイムで見ていたのか、今では記憶がおぼろすぎてもう、わかりません。


これは、南利明さんの面白さで大ヒットしました。


今検索していて見つけたのですが、これもすごく面白いので、
ぜひご覧ください。

https://youtu.be/ych5iYvCa_o



こっちは、

「ハヤシはあれせんぞ」

っていうところで吹き出します。

しかし、カレーとそっくりのアイス! ってすごい発想ですよね。
ぜひ食べてみたいです。

そのあとも、山田昌さんが出演するNHK名古屋制作のドラマや、
有名になった「名古屋嫁入り物語」。

特に後者は、

名古屋の嫁入りって、大変なんでしょう?
ガラス張りのトラックに嫁入り道具を乗せて見せながら走るんでしょう?

と、全国の人に言わしめたという、記念碑的作品かと思います。
こちらもぜひ、なんとか探してもう一回見たいドラマです。

それから、清水義範さんの名作、

「蕎麦ときしめん」

は はずせません。

日本語レッスンの教材に使ったり、人に勧めるために進呈してしまうので、
何回も買い、今でもなぜか文庫本が2冊手元にあります。

名古屋の人が読むと、むっとするかもしれない部分もありますが、言葉だけではなくて、気持ちの問題の方も深く掘り下げてあり、すごく面白い、何回読んでも飽きない小佳作だと思っています。
名古屋に引っ越してくる人は、マストで絶対読んでほしいです。

さて昨日、名古屋弁について書いたためか、寒くなってきたせいか、
味噌だれのおでんが食べたくなり、慌てて作りました。
煮込みが足りんくていまいちだったがね〜。
カレーもおでんも、一晩おいたら でら うまくなるでね。
そこはおぼえとかなかん!

よく知られているように、名古屋ではおでんと言えば味噌おでん。
近所の古老によると、もう少し古くは、名古屋には今のようなたくさんの素材はなく、こんにゃく・とうふ・茹で卵ぐらいで、味噌田楽に似たものだったそうです。

そして、そういうおでんと区別するために、「味噌だれを使わない、いろんな練り物などを煮込んだおでん」の方は、「関東煮」と言ったそうです。
「かんとだき」というのは、大阪の人の方の言い方のようですね。

私は、実家の前に屋台をとめて商売していたおでん屋さんが、希望すれば、ホーローの缶に入った甘いみそだれをハケで塗ってくれていましたので、名古屋に来て、コンビニのレジにみそだれの小袋があるのを見ても、ぜ〜んぜん驚きませんでした。

余裕で、

「味噌? 何を驚いているの? おでんに味噌は普通ですよ、おほほほ!」

と言うことができたのでした。

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昨日も載せてしまった写真ですが。


・・・続きます。


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