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日本語教師日記106.時効かな?(6)投稿には気をつけて

一つ目。
これは前置きでして、時効ではあるかもしれませんが、日本語とはとりあず関係ありません。
ブログ投稿などには気をつけなければいけない、と強く感じた思い出です。

イギリスに5年ほど転勤の帯同で行っていた友人が、いろいろ面白いエピソードを聞かせてくれました。子供同士が小学校1年の同級生だったというご縁ですから、そろそろ20年前にもなる古い話です。

その人が、「日本では知られていないからといって、随分乱暴なビジネスをするものだと思ったこと」として話してくれました。

一家がロンドン在住のときに、「あれはちょっと手が出ないよね」という、鮮やかな色のジュースが売られていました。水で薄めて飲むそうで、大きなポリタンクに入っていて、子供の誕生日パーティに出すのは賛否両論だ・・みたいな立ち位置だったそうです。
それが、日本に帰ってきたら、良い値段の「ヨーロッパでは知らない人のいない素晴らしい健康飲料」として売られていたと。「イギリスに駐在して日本に帰ってきた者同士、びっくりしていたのよ」ということでした。

それが面白かったので、それをブログにうっかり書きましたら、お叱りを受けました。しかも、それのイメージキャラクターであり、ビジネスをされているかたご本人からのメールで。というか、ご本人が書いたという形でした。あの、有名な、なになにの、と書けば、どんなにぼかしても日本人ならおわかりになるのですが、ほらもう、一回きつく抗議をされ、ブログを削除しないと裁判に訴えると言われていますので、20年近く経った今も、書けないのが残念です。
そのときは他の人から、

「ブログなどを、キーワードかけてパトロールしているロボットがあって、自動的に動いていて、引っかかったのだと思います」と言われました。

ロボットと言っても、こういうのではありませんよね?

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こういう可愛いのに叱られたらちょっと嬉しいけど。


でですね、次のお話は日本語のお話。

私は最近、おそらく日本では売られていない、ネット教材を、
「これを使いたいです」と生徒から持ち込まれ、それはお断りしました。

日本語教師の方だとお察しいただけると思うのですが、
その内容たるや、以下省略。

書きたい、でも書けない、だってまた叱られたら嫌だから。

現状、1セット12チャプターの数ページと短いビデオがネットで閲覧できて4万円相当。
それを作って収入を得ている方がいらっしゃるわけです。
その広告も読んできましたが、真摯にうん十年、日本語教師だけを、天職として続けてきた私は、大袈裟に言わせていただくと、胸をかきむしられる思いがありました。
それで一文を投稿したのですが、その人のビジネスを邪魔することは許されないという思いと、しかしこれを信じて独学をする人は、
犠・・・・じゃなくて被・・・じゃなくて、ええいもう! なんと言ったらよいのでしょうか。

私はこれまでずっと、子育てで中断して生徒が1人しかいなかったときでも、


と 私 の違いを教えようとか、

戦場に行かされた

戦場に行かされた

の主語は何で、なぜここに「に」と「は」の違いのみで、全く文意が違ってしまうそのわけとか、

日本のママ友界や会社員の世界で悶々とする人に、行動のコツを一生懸命教えてきました。


既成の教科書に飽き足らず、作り続けてきました。


そんな私がこの教材をみると、自分のやってきたことが蹂◯されたかのような
なんともいえない感情を抱いたのでした。

そこで、投稿してみたものの、内容を出さずに物申そうと試みたため、
妙に細かいだけで、伝わらない文章になってしまいました。

面白くもなんともなかったと思います。

それで、日本語教師、および目指されている方にだけでもこれが届いてくれることを願い、特定されることを避けるやりかたで、ネチケット違反を承知で、0ビギナー独習用の教材その最初の3ページをここに載せます。

それに対する意見はここでは言いますまい。
感じていただければ十分かと思います。

長い前置きでした。

ではどうぞ。


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母国で、同国人の日本語教師に習ってきて(しまい)、来日して日本語学校に入って、そこの日本語教師たちが苦労して「直そう」(治そうと書きたい)とする、そういう生徒さんが、ある一定数いると最近聞きました。
日本政府がふらふらして、一向に対策を立てないために、いろいろなよろしくないことが起きています。技能実習生問題、介護職を海外に求める問題(2年以内にN1に合格しないと帰国させるとか)、数えたらきりがありません。この教材などは、自分で選んで購入するものですから、まだしもかもしれません。

以下は、奥歯にもののはさまったような、第一弾です。


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