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エッセイ270.水耕栽培:1カップ1苗

家庭菜園をやっている人は、室内だけでやっている人も含め、
虫害に悩まない人はいないことでしょう。
特に、ア◯◯ムシとコバエは本当に嫌ですよね。

コバエは、水を張った状態の水耕栽培の容器はもちろん、
台所のゴミでも元気に増えます。
燃えるゴミの日に出し忘れたゴミ袋などでは、3日も経ちますと、
場合によってはその中にあの、コ・・・(以下省略)

ところが今年は私がほとんど外に、特に庭に出なくて、
洗濯物も全て室内干しにしているので、
外から虫がが入ってくることがありません。
虫というのは、人と一緒に入館してくることが多いのだそうです。

コバエの方ですが、料理中に出てくる野菜の皮などは、
新聞紙で折った箱に入れて、都度丸め、
ビニール袋に入れて捨てるようにしたら、
室内を飛び回っていることはなくなりました。

コバエを増やさないためにもう一つ気をつけているのは、
どんなにいつも水を切らさないでいる水耕栽培でも、
表面には水が出ていないようにしていることです。

そのためには、例えばスタバカップの蓋を逆さまにして、
野菜が根っこを出し始めたスポンジを、蓋の穴に通します。
水はその下にあって、コバエは何もできません。

小さいカップの場合は、カップと合った直径の「おかず入れ」を用意します。そのおかず入れのそこに、通る穴を開けてスポンジをはめ込み、それをセラミすを少量入れたプラスチックカップに重ねます。そしてその出てきている双葉を傷つけないように気をつけながら、スポンジが隠れるように、セラミスという、高温焼成粘土の砂利を入れ、その砂利の半分ぐらいまで水が浸かっているようにカップに水を入れます。
それで、本当にコバエが出なくなりました。
これはおすすめです。

さて  昨日、発芽発根促進剤ののメネデール(芽根出ーる?)100倍希釈液につけておいた小カブの種が、元気に発芽していました。
たったの2日で発芽率100%です。
さっそく植え替えようとしていたら、おかず入れの方が品切れです。
暑いから100均に買いに行きたくない、でも小カブは植えたい。

そこで「鉢底ネット」というものを、カップの上端から3センチぐらいの位置で止まるように、ああでもない、こうでもないと丸く切って、はめこんでみました。
めんどくさかったですが、なんとかはまりました。

しかしこれでは、セラミス(砂利)が水中に落ちてしまいます。
それで、まず、カップの中にアオコ対策の「ミリオン」というミネラルを少し入れました。それから、カットした鉢底ネットの下に、いつも備蓄している100均の水切りネットを重ねてからカップに押し込み、余って飛び出したネットを、カップにセロテープで留めました。そうしないと、だいたいが歪んでいる鉢底ネットが、カップの中で斜めになったりしてしまうからなのでした。

・・・自分でこう書いているだけで、面倒臭くてめまいがします。

さて、そのようにして作った最新秘密基地(カップですけど)に、
双葉以上に育って、根も出ていたバジルとフリルレタスとローズマリーを植えました。
少しでも双葉が立っていやすいように、優しく優しく、一番小さいスプーンでセラミスを入れ、爪楊枝でそっと芽の周りも囲みました。
こうして存分に甘やかすわけです。

それが、これです。

もし昨日、家におかずカップがあったなら、または、暑くても100均へ行く元気があっておかずカップを買って来られたなら、こんな☝️一時間もかけてこんな☝️ことをしないで、下のように、カップとおかずカップを重ねるだけでよかったのです。



さて、一夜明けて見てみましたら、小カブの芽もいよいよ伸びてきて、
早く植えてほしそうな顔つきをしていました。そこで、カップとカッター、ハサミ、爪楊枝、鉢底ネット、水切りネットなどを揃えて、いざあの面倒臭い作業をはじめようとしていたら、ふと思いついたことがあります。

昨日スーパーで買ってきた、5枚で67円、同じものなのに100均より安い、
ネットの中に入っている薄いスポンジを、半分に切りました。
このスポンジを、そのままカップに押し込むと、ちょうど良い具合にピタッとはまります。
カップが丸くても、スポンジはしっかりとはまってくれました。少しの隙間もなく、落ちるとか傾く気配もありませんし、しっかりと水と外を分けてくれます。

スポンジにはカッターで一文字を入れ、水の中でよく握ったり放したりして水を吸わせました。
カップにミリオンを小匙半分入れてから、水を含んだスポンジをカップにはめます。
次はさすがに慎重に、弱々しい小カブの発芽したものを
そーっと切れ目に楊枝で押し込みました。

そのあと、まだ液肥は必要ありませんので、窪んだスポンジの真ん中にいつも水がひたひたになっているぐらいの高さまで、水を注ぎます。

なかなか良い感じです。
この段階でセラミスを入れると、芽がその中に埋もれてしまいますので、この状態の時は水切りネットをかぶせてコバエを防ぎ、もっと伸びてきたら、セラミスで保水と防虫をしようと思っています。

このごろ、1カップ1苗にしたのは、ダメになった場合、それだけ撤退すればよいのと、スポンジへのばら撒きだと、まばらなところと、密なところができてしまうから。密なところは通気が悪いので虫を呼び、根腐れもしやすいのです。

今、家の中で元気なのは、全く花をつけないミニトマト、少しずつ食べられるようになったバジルとローズマリー、それに盆栽のようなリンゴの木の7本だけです。

小カブは時間がかかりますが、スポンジから出てくる時が可愛いので、時期をずらしてどんどん植えようと思います。

寒くなれば虫害もなくなりますので、秋が待ち遠しいです。


りんごとバジルです。


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