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エッセイ348.LFCコンポスト生活・家から出さなくなったもの(2)

続きです。

コンポストのおかげで、料理中に出る生ゴミはゴミの日に出さなくてよくなりました。途中から、野菜クズなどに加え、煮汁や、麺や野菜の煮汁も入れることにしました。乾いていては発酵が進まないのだそうです。極端にしょっぱくなければ、料理の古くなったり、傷んだもの、煮汁も入れて良いそうです。
で、毎朝新しく餌を投入し、水分も様子を見て足し、かき混ぜるのが日課になっています。

シンクのゴミ受けに入ってくる物も、水を切らずに入れます。

コーヒー殻とお茶殻は、専用の捨て場に入れていって、やはりコンポストに入れます。


いろいろ試してみましたが、ステンレスのこの枠に、100均で買ったシンクゴミ受けネットをつけると、ほぼ中身が出ていかなくて、重宝しています。
この枠はあと2つ持っていて、そちらにはビニール袋を掛けて、プラごみと紙ごみを入れています。場所を取らないし、シンクに置きっぱなしにするものより清潔感があります。

食器洗いのとき、気にせずにどんどん流してしまうもの。これもコンポストの餌になりますから、食べ終わった食器と、調理を終わった鍋やフライパンについた油脂なども、スクレーパーで掻き取って入れています。
シンクやシンクのゴミ受けがギトギト、というのが、0にはなりませんが、だいぶ減りました。



何十年も前、河川や海が汚れるのは、台所からの有機排水だと聞きました。
「なので、なるべく古新聞などで拭ってから洗ってほしい。
味噌汁をお椀1杯シンクに捨てたら、その分は自然にとっての「汚れ」となり、
それをまっさらにするためには、風呂桶6杯分の真水が必要なのです」
だとの解説がありました。昔聞いたことなのでうろ覚えですみませんが、それから私はスクレーパーで食べ物由来の汚れや油脂は取って、新聞のなかに丸めて捨てるようになりました。LFCコンポストを始めてからは、それを新聞紙に捨てずに、やはりコンポストバッグに投入することを始めています。
そうしてから食器は熱いお湯を使って溜め洗いをすると、洗剤もやたらには使わなくなり、少し節水にもなっているようです。

コンポストは、油を入れると一気に発酵が進みます。
1、2ヶ月、毎日500gぐらいのものを入れていっているのに、中身はあまり増えません。発酵の力はすごいですね。

玉ねぎの皮は、あの薄さで、長きにわたる成長を続ける本体を、一生懸命守っているのだそうです。だからコンポスト内でも、なかなか無くならないものの上位です。
他のコンポストのやり方では、
「卵の殻、鳥の骨、玉ねぎの皮は入れません」
というのが多いですが、LFCコンポストは「入れていいです」となっています。

やる人により、野菜の皮などを刻む人(私も初めはそうでした)、それをしない人、フードプロセッサーで刻む人、といろいろおられます。

鳥の骨は、標本のように骨だけがすっきり残り、お手伝いをする子供さんが、「恐竜の骨の発掘みたい」と喜んでいるという話もどこかで読ませていただきました。
骨は、プランターの底石がわりに使うという方も。
私は最終的に熟成の終わったものは、ふるいにかけ、あまりに大きく残った玉ねぎの皮と鳥の骨は、真似して、プランターの底に入れてみようと思って楽しみにしています。
そういえばふるいも、昔は買っていましたが、引っ越しの時に畑塾に寄付した中に入れてしまい、今はありません。けれど、100均の大きい四角いバスケットが、目は粗いものの、コンポストをふるうにはちょうどいいそうです。
風のない温かい日に、のんびりと篩って、いつの間にか入っている輪ゴムやプラスチックの切れっ端も取り除こうと思います。

家から出ていくものが激減して、なんだかほっとしています。
まだコンポストからできる肥料が完成していませんので、今年の春はまず水耕栽培から始めました。

今育っているのはベビーリーフ・バジル・大葉・ローズマリー・パセリ・ディル・枝の伸びない鉢植え用トマトです。全部種から始めました。
春は日光があまり室内に差し込まないので、家の中では徒長とちょうします。そこで、昨日から野菜をベランダに出してみました。
100均洗濯ネットを被せたり、衣装ケースの中に入れたり、ラップで簡易温室みたいにしているのは、これは大嫌いなアブラムシを防ぐためで、どのやり方が一番よく育つか、今 観察中です。


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