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エッセイ282.東京へ帰る(2)住まい探し

続きです。

東京移転のために、少しは土地勘のある京王線・京王井の頭線・小田急線沿線からインターネットで賃貸を探し始めました。

あまり早く決めると、家賃発生の日もそれなりに早いので、ぎりぎり9月第3週を内見の日としましたが、そうなると、是非この週に決めなければならぬという気持ちになり、焦ってきました。

また、内見の日が近づいてくると、希望を伝えた物件について、

「すみませんが他の方に決まってしまいました」

と、不動産会社から連絡が入るようにもなり、落ち着かない気持ちになりました。

9月16日の金曜日の早朝。
5時半に名古屋を車で出発し、朝10時に不動産会社に着き、打ち合わせの結果、4物件をその日に回ることになりました。
テラスハウス1、マンション2、戸建ての借家1です。

子育て時期を過ごした地域が多く、甲州街道・旧甲州街道を車で行くのはとても楽しかったです。

ここは七五三の写真を撮りに来た写真館だね

キューピーマヨネーズだ
甲州街道の右側だと思ったけど左?
昔から左側だった?

道を間違えてここまで来ちゃった、あのお蕎麦屋さんがまだある

あの大きなお屋敷がすっかり建て替わっている

昔ロイホだったここは、焼肉屋になっているね。
ロイホの後はなんだっけ
なんだっけなんだっけ
忘れたね

懐かしくて高揚し、夫婦で記憶の照らし合わせをしながらの楽しいドライブになりました。

お昼休憩を挟んで夕方までお世話くださったSさんは、この春 新卒で、免許も取り立ての初々しい人です。我々を乗せて花小金井まで行ったのが今までの最大の遠出だったそうです。怖かったでしょうね。
今年就職した次女も、こんなふうに頑張っているのかなと思いました。

夫は、古くてもいいので戸建を借りたいという希望でしたが、実際に見て行ってみると、

家は広くて家賃も安いけれど、環境的に何もなくて寂しすぎた。

写真では素敵だったけれど、カビがすごくて諦めた。

サイトの情報では2階建てのテラスハウスだったが、一階部分があるため、実際は 2階+3階部分に住むことになる。怠け者の私が反対した。

などで、一長一短。結局、一番選ばなさそうだと思っていた築古のマンションに決めたのでした。
2駅利用ですが、けった、じゃなくてチャリでは20分ぐらい。名古屋の家は徒歩10分と15分の2駅でも遠いと思っていたので、やっぱりバスかなぁ・・となりました。バス停までは歩いて7、8分です。

その晩は、世田谷区内の古いアパートに住む次女宅へ泊めてもらい、翌日には不動産会社に出向いて仮契約をしました。

あとは帰るのみ。
意外とすんなり決まってよかったです。

いつかは帰るのだろうけれど、どういうタイミングなのかわからなかった東京。
名古屋で待っているのは、スーツケース一つで東京とシドニーに引っ越してしまった娘たちの荷物と、四月に閉鎖した自分の日本語教室の中身。

さっそく頭痛いわぁ〜。
と思いながら帰宅したのでした。

続きます。


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