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当たり前の歌

2ヶ月ほどnoteを放置した。
想定内である。

今日は2月末にYOUTUBEに公開した曲「当たり前の歌」の話をしようと思う。読んでくれたら嬉しいです。

ジャケはそのままで逆にした感じです。

聞いてくれた人の内、多くの人がBob Marleyの超有名曲Redemption Songのカバーと気づいてくれたかと思う。

この曲はカバーというか替え歌というか自分でもどう呼べば良いか分からない曲です。意識とかモチベーション、志を受け継いだというか影響を受けたというか。


真面目に話したいけど固くなりたく無いのでザッと書きます。


Redemption Songはジャマイカに居た時に好きになった曲の一つだった。むしろ流行ってる事が理由では無く本当の意味で好きになった曲はこれが一曲目かもしれない。日曜の昼に暑すぎてシャワーを浴び終わった後にラジオから偶然流れてきた曲だった。「あー。なんか惹かれます」と思い調べて曲が分かり、先ずはタイトルのRedemptionの意味を調べた。

Redemption
買い戻し、質受け、償還、身請け、救済、(キリストによる)(罪の)贖(あがな)い、救い、(約束・義務などの)履行、補償

むずいむずい。
でも分かったことは「取り戻す」感覚が少し含まれている事。
Freedomでは無い。

「Re」から始まる言葉はReturnや返信のReply等で分かる様に日本語で言う「再」「返」みたいな感覚がある事が分かった。

その時期の自分はジャマイカに来て数ヶ月頃で良い感じにバイブスが壊れかけていて人生で初めて「日本人(ジャパニーズ、ジャップス)」と呼ばれる事で猛烈に自分が日本人である事を感じていた。21歳だった。

その時期にお世話になっていたROCKERS ISLANDの社長のTUCKERさんから「これ読め」と漫画を渡された。

衝撃だった。
靖国神社という神社も知らなかったし戦争の話も日本が犯したネガティブな内容しか知らなった自分はとても驚いた。簡単に言えば日本が戦争をした理由や戦った人達を否定しない内容だった。神風特攻隊の遺書の字の綺麗さと内容、年齢も自分と同じ年や若い人も居て衝撃だった。

今となってはこの漫画も一つの意見というか見解というか多少偏ったものではある気もするが内容がスッと入ってきた。それはその時の自分の精神状態も大きく関係していると思う。何故21歳の若造が初海外でクラいまくっている時にこの漫画をTUCKERさんが渡して来たかは定かでは無いが「かぶれるだけで終わるな」というTUCKERさんのメッセージだった気もするし、漫画が分厚くて重かったのでスーツケースで持って帰るのが嫌だったのかとも思う。でも全てが必然なのなら読むべくして読んだんだろうと思う。感謝しています。

Bob MarleyがRedemption Songで歌っている内容はここで見れました。
DJ AZOO有難う。

読めばなんとなく理解出来るのが黒人の奴隷時代とそのまま続いている精神的な奴隷からの解放を歌っている。そして「このままで良いのかい?」というメッセージ。簡単に言えば「勘繰れ」という要素も強い。

上で書いた靖国論で描かれている現代の日本人ととても被る部分があった。
逆に言うとRedemption Songのメッセージの中に自分は含まれていない気もした。

音楽ってそういうもんじゃ無くて感じる物。って言われたらそれまでだけど勉強すればするほどそう感じていた。むしろそんな風に英語の音楽を聴いている自分にすら日本人としての劣等感から来る精神的奴隷のメンタリティなのじゃ無いか?と考えることも多かった。海外かっこいい。日本ダサい。みたいな。

今は少し大人になって柔らかく考えてはいるがその時の自分はそれと戦っていた。そんなん言うてるならサッサと日本帰って来てレゲエ聞くなやと今は思うw 今は虫の音を感じれる様な日本人の特殊能力だと思っている。


そこから20年ほど経ってやっぱり自分でやってみたいから現代の日本人版を作る事にした。

当たり前の歌 /PANCHO aka BIG EAR P

お爺ちゃんが 眠る前に
笑顔で話してくれた
俺たちは戦って
ここに帰ってきたと

必死に命を繋ぎ
今 僕らが ここに 立っている
生きることに 意味があるなら
何 出来るんだろう
ーーーーーーーーーー
歌ってみるよ 当たり前の歌
奪われた ものを奪い返す歌
ーーーーーーーーーー
奴らは奴隷か 何かと 勘違い 
願うだけじゃ 外れ無い 鎖
原発 ワクチン もう信じない
忙しすぎ話す暇がない

自殺者なんか気にしない
政治家も知らんぷり
損得で 回る 地球儀
の上 俺ら描く 未来を
ーーーーーーーーーー
歌ってみるよ 当たり前の歌
奪われたものを奪い返す歌
ーーーーーーーーーー
言葉は 時に人 傷つける
なら 今 戦う 武器に 変わる
目覚めさせる メロディ
音楽で 心を 繋げてく
奴らは 昔から恐れてる
俺らが自信を 持つ事 を 
多様性や 分断 壁だらけ
でも きっと 一つになれる
ーーーーーーーーーー
信じてみるよ きっと全て が うまくいくさ
奪われたものを奪い返す歌
讃えあう歌 当たり前の歌
ーーーーーーーーーー

改めてBob Marleyの凄さを知った気がした。
歌詞の紡ぎ方というかメッセージ一言でぶっ飛ばすというか。
説明すると軽くなってしまう。だから歌なんだろうと思う。

でも2024年にBobさんが生きててこの曲を作るならそうは歌ってないはずと思う所もある。

「原子力を恐れる必要は無い。だって時代は誰にも止められないんだから。」

勝手にだがBobさんも天国で(Zion?)ここだけ変えたいと思ってる気がする。すんごい言い訳しそうやけど。


そんな事も考えながら、もしBob Marleyが日本人で2024年に歌うならっと思って作った。良い意味で負けないようにした。でも間違っても自分とBob Marleyを重ねてるとかそういう事は無い。


ただBob Marleyのメッセージを本当の意味で理解したなら、「声」にするだろっとは思った。

How long shall they kill our prophets,
While we stand aside and look?
Yes, some say it's just a part of it:
We've got to fulfil the book.

一体いつまで 彼らは僕達の預言者を殺すのだろうか。
僕達がつっ立って見てる間に。
誰かは言う、それは既に書かれている事なんだって。
それじゃあ僕達がその本を完成させようじゃないか


P








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