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癌になって1ヶ月で治した話 vol.3

手術まで、妻が精力的に入院の準備をしてくれました。妻自身がコロナ禍で入院出産したこともあり、その経験を活かして、入院の必要な物の購入や備品類の準備をしてくれました。
出張族の僕は、前日に準備すれば良いと思って、ほとんど準備してませんでしたが、結局、準備を半強制的に入院5日前にさせられました。
この件については、非常に妻に感謝です。

入院前日、妻の母親が来てくれて、昨年産まれたばかりの娘と上の娘の世話役として、僕のいない1週間の妻の助けとして駆けつけてくれました。このおかげで、僕も安心して入院することが出来ました。非常に感謝でした。

入院当日、子どもたちは義母にお願いして、妻と一緒に病院に向かいました。

ここから戦いが始まりです。

しかし、このコロナ禍では、手術の立ち合いや入院者との面会は基本的にご法度で、病院からすると緊急連絡先の存在を知りたいだけな感じで、妻とは入院してすぐにお別れになりました。

完全にコロナによって、簡単に一人での戦いを強いられました。

手術は入院日当日だったので、当日は朝ご飯抜きで行きました。前日に2日間食べれなくなると思って、思いっきり食べたので、気持ち的には空腹感はありませんでした。まぁ恐らく、緊張によって空腹感を感じなかったというのが本音だとは思います。

朝9時に入院して、手術着に着替えて待っているのですが、手術がなかなか始まらない。また、手術着が薄く、手術着の下は何も着れないので、ユニクロのダウンベストを持っていって正解でした。そして、待っている最中に点滴の準備が始まり、点滴の管を右腕に装着させられました。この時はまだ管のみです。
実際の手術は15時ごろに始まりました。

なぜか血流促進のために謎のダサい靴下をはかされ、手術台に寝転び、手術の準備を受けました。

手術といっても内視鏡の手術なので、テレビで見るような緑の布の中に寝てる感じではなく、普通に胃カメラをする感じで準備がなされました。

サルグツワみたいな物を口に挟み、手の位置を調整され手術は開始されました。
ESD法は鎮静剤を打つため、完全に寝た時に手術は行われます。

後日談ですが、私は眠りが浅く、もう一発鎮静剤を打たれていたようです。まるで暴れる熊。笑

手術が終わると、起こされて、朦朧としている状態で、担当医から取り除かれた実際の癌細胞を見せられた気がします。

「上手く取り除けましたよ」と。

その時は完全に朦朧としていたので、全く定かでは無いのですが、気の遣える良い先生でした。

その後、朦朧としながら、手術台で搬送され、自分のベッドに移動し、酸素吸引をつけられ、眠りにつきました。ほぼほぼ覚えていませんが、その日は基本的に痛みはなく、爆睡しました。

手術翌日、手術からいつの間にか始まった点滴生活が継続され、昨日の手術が上手く行ったかどうかの検査が朝イチから開始されました。

内視鏡手術したことで胃に穴が空いていないか、患部が炎症していないかの検査を、X線写真と胃カメラで行いました。

昨日の内視鏡手術では、切除した場所に血管があったので出血があったということを朝イチに聞かされていました。朝イチの検査では、その部位を重点的に胃カメラで見るとのことでした。色々確認して、全く問題なかったようで、無事に検査も終わりました。

検査が終わると、急に暇になりました。

前もって携帯WiFiを持参していたので、暇つぶしにこと足りませんでしたが、昼過ぎになると急に寒気がきました。寒すぎて、またユニクロのダウンの登場をお願いしました。

このタイミングでは自分自身に熱が出ていることなど、思っていなく、この病院寒いなと心の中で批判をして、ダウンを着て、お昼寝をしました。

夕方に夜勤の看護師さんに変わったタイミングで、体温の検査があり、測ってみると38度でした。また、胃に若干の痛みが出てきたと伝えたところ、そこから看護師さんの重点的な看病が始まりました。

その夜、僕自身はずっと寝ていましたが、看護師さんはずっと看病してくれたようで、点滴に解熱剤や抗生物質を打ってくれたり、アイスノンを変えてくれたりと寝ぼけながら看病を受けたことを覚えています。

看護師さんのありがたみを感じる瞬間でした。
残念ながら、頼りになるお母ちゃんのような看護師だったので、ワクワクする事は全く無かったのですが。。。

入院3日目、看病のおかげか高熱が治まり、微熱程度になりました。まだこの時点でもユニクロのベストは着たままでベッドで寝ています。

これまで断食していたのですが、スケジュール的にはこの日から徐々に食事を開始する日でした。前日まで高熱を出していたので、医師に確認してから食事ということで、配膳された食事を30分お預け状態されたまま医師の回答を待ちました。
もちろん許可を得た時には冷え切っていたので、看護師さんは温め直してくれて、またここでもありがたみです。

久しぶりの食事はほぼ水。食べるというか飲む感じで、半分くらい食べてから若干胃が痛かったので、そこで食事をやめました。点滴は続いているので、栄養には困っていない状態です。

また、この日から全てのトイレの時間と大便チェックが始まりました。胃から血が出てないかを大便の色で見るらしく、便を出したら看護師を呼ぶという苦行が始まりました。1回目の大便は恥ずかしすぎてスルーしたら、怒られたので、渋々2回目から見せました。

これが今回の入院生活での最も辛かったことでした。
(点滴と流動食しか食べていないのに、意外と大便が出ることに感動もしてました。)


すみません、大便の話ばかりで。。。

胃がん.004


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