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2023/10/20 写真は、その人の写し鏡

昨日から、新宿にある写真教室に入った。まずは先生のお話から始まった。メモしてきたので、ぼちぼち噛み砕いて少しでも実践できたらいいのだが…。

そのメモの中の1つとして、「写真は、その人の写し鏡」と書いた。あれ、これはどう言う意味だったのだろう。

写真に写っている自分の姿ということではない。

同じものを目の前にしていても、人それぞれ見えているものが違うと感じた経験は誰でもあるはずだ。「それ、どこにあったの?」、「あそこにあったでしょ!」と言われても自分は気づかずに見えなかった。そんなことがよくある。

自分の心は何を感じ、目は何を見てシャッターを押したのか。

言葉は人に伝えるために発するが、同時に自分と向き合うためのものでもある。カメラも言葉も便利な道具だが、使いこなすのは自分自身であり、言葉には自分が宿り写真には自分が写る。

さて、先生の話が終わって、各自が自由課題として持参した写真の講評となった。旅行に行った時の写真や、いわゆる絶景といわれる風景写真を提出する人はいない。ちょっとした外出や日常での光景を撮ったものであった。

私以外は皆、継続した生徒たちだ。普段どんな撮り方をしているかを、先生はすでに知っている。私には、どうして「これ」を撮ったのか?どうして「こう」撮ったのか?を聞いてほしかった。

9月、天王洲アイルにて

教室は都心の超高層ビルの中にある。サラリーマンが行き交っていた。そういえば、夫も新宿のNビルで働いていたことがある。私がIデパートへ買い物へ行くたび、待ち合わせてランチしたことを思い出した。家に帰って、あの頃、何歳ぐらいだったんだろうねと聞いたら、40ぐらいだったろうとのこと。もちろん懐かしいが、それよりなにより、こうして外出すれば何かを思い出したり、感じたりして70歳の脳にとってはよい刺激になる(笑)。

30年前は写真を趣味にしていなかったし、カメラを持ち歩くなんてこともなかった。あと何年続けられるか分からないが、この先ずっと写真を撮り歩きたい。「写真は生活を豊かにする」と先生が言っていた。次回の撮影地はこれまでに行ったことのないところなので、楽しみだ。

6月、築地にて


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