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"世界のだれも正解を出せない問題"に挑む子供たち

いまの子どもたちが40~50歳になる30年後の2050年には、いま我々が経験したことがない世界が広がっているはずです。

2050年とは・・・

その年は日本政府が構想している”ムーンショット目標”が実現している年でもあります。

2050年、いまの我々には想像できないようなトンデモナイ社会になっているようです。

”ムーンショット目標”
①2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現

②2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現

③2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現

④2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現

⑤2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出

⑥2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現

⑦2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現

⑧2050年までに、激甚化しつつある台風や豪雨を制御し極端風水害の脅威から解放された安全安心な社会を実現

⑨2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現

しかも、いまの日本人には大きな壁となっているベスト8進出、あっ、サッカーワールドカップのお話ですね。

実は、2050年はFIFAワールドカップが開催予定で、日本サッカー協会では日本開催を目指すだけでなく、侍ブルーこと日本代表がワールドカップを手にする年であると明言しています。

つまり、2050年は日本が世界を驚かす年となる、すげえ!

そのような時代を迎えるにあたって、いま私たちが抱える問題をクリアすることができるのか、未来世代よ!

そうです、これから30年、今の子どもたちは”正解を出せない問題”や”必ずしも正解がひとつではない問題”に対して果敢に挑むことが必須となることを、実感することができたと思います。


子供の学びの場では

2050年の時代では、最前線で活躍しているいまの子供たち。

だからこそ、子供たちに学んでほしいのは「自分なりの答えを見つける学び」と「答えはひとつではない学び」を今から身につけて行って欲しいこと。

ただ、現状の子供の学びの場でさえも「1つの答えを見つける」ことばかりに集中しすぎなのかなと思っていますが・・・


世界を知る授業

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』で取材を受けておりました日本の中学生が「世界を知る授業」をしておりました。

その授業では”世界は正解の無い問いであふれている”ことを中学生は学んでおりました。

きっと、彼らのような子供たちが2050年を実現するんだろうなと。

彼らが行っている世界を知る授業テーマ
”アフリカは希望の大陸”と言えるのか?言えないのか?

それを知ったあなたはどうしていく?この授業で学んだことで、あなたはどうしたい?

なぜ彼らはアフリカの授業を受けているのかと言えば、彼ら中学生が40歳になる30年後には4人に1人がアフリカ人にある世界が広がっているため。

そんなアフリカが2050年には”希望の大陸”になっているのか?

まさに「世界のだれも正解を出せない問題」ですね。


野球だって”正解の無い問いであふれている”


野球だって、実は”だれも正解を出せない問題”を抱えています。

例えば、バッティングもそうです、決して答えはひとつではありません。

それを知らない指導者から教わる子供はかわいそうです。

「大谷選手のバッティングフォームをマネしなさい」
「プロ野球選手がやっている練習だから君もやりなさい」

バッティングほど個性を尊重しなければならない運動はないのでは?とはっきりと断言できるほど、”バッティングの答えはひとつではありません”。


しかし、いまは”わかりやすさ”が重要視されすぎており、「これをやればホームランを打てる」という情報がたくさんあふれています。

YouTube動画のように、子供も簡単にそのような情報にアクセスできてしまいますので、その情報をみて「あっ、俺も打てるんだ!」と思った子供たちは、”そればっかり”やってしまいます。

大人もそういう情報を探してはすぐに子供に教えて、「これをやりなさい」とアドバイスするので、子供たちはそれを信じて、”そればっかり”やってしまいます。


「自分なりの答えを見つける学び」

「答えはひとつではない学び」

そのような学び方してきた子供ならば、自分に合った答えを見つけるために、アンテナを高くして、色々な情報を集めるだけでなく、自分の身体と相談しながら、自分に合ったバッティングを見つけていくことができるでしょう。


そう、子供たちは”自分のバッティングを探す旅”にでなければならないのです。

大人たちは子供に答えをすぐに教えてはいけません。

子供から「打てないんだよ」と相談されたら、いきなり答えを出さずに、「君はどう思う?」と、まずは子供たち自ら考えてもらいましょう。

我々大人が子供を教えるというのは、そっと背中を押してあげるくらいがちょうどよいくらいの教え方だけにしておきましょう。


そして、果てしない自分探しの旅にでかける子供を、全力で応援してあげましょう!

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