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リスキリングの為のスタンススキルを野球とテニスで鍛えた
今回は”リスキリング”のボソッとです。
先日、移民になったらリスキリングできる人材が重宝されるのでは?とボソッとさせていただきました。
でも、そもそもリスキリングが求められる時代になることは間違いなさそうなので、私たちは必然的にリスキリングすることにチャレンジする時代になりそうですね。
そこで、今回はリスキングについて学び、
さらに、リスキングできる人材の育て方についても考えてみたいと思います。
ちなみに、人材と言っても、今回は子供とリスキリングについてです。
子供時代からリスキリングのスタンススキルを身に着けるにはどうしたらよいのか?
そんなことを、私にとって身近な野球を通して、妄想しながら考えたいと思います。
リスキリングについて考える
まず、リスキリングとはどのように定義されているのでしょうか。
2つの番組で紹介された”リスキリング定義”をご紹介しましょう。
リスキリングとは、
デジタル人材を増やしたいと考える企業と行政が、働く人に必要とされるスキルを習得させる。
企業が行う場合は”業務”として勤務時間内に行うのがポイント。
仕事帰りや休日に自分の興味や関心で英会話や資格の勉強をするのとは異なる。
リスキリングとは、
企業が従業員に、テクノロジーを使いこなすためのスキルを学ばせること。
つまり、「企業と行政がテクノロジーを使いこなすデジタル人材になるためのスキルを学ばせること」のようですね。
でも、私はこれは”リスキリングの狭義の意味”と考えております。
なぜなら、世界のリスキリングは決してデジタル人材の育成だけを目的としていないからです。
世界のリスキリング
世界での取り組みをご紹介します。
こちらも前述した番組から知った情報を皆様にもお伝えします。
●ドイツ
2030年までにリスキリングで”国を挙げて”200万人を成長産業へ「労働移動」させる目標を掲げた
●シンガポール
希望すれば”国民全員”にリスキリング費用を支給
●オーストラリアのキャンベラ市
EV(電気自動車)分野に特化したリスキリング
●イギリス
脱炭素に向けた「グリーン・リスキリング」で2030年までに170万人分の仕事を創出
デジタル人材を育てる狙いもあることでしょうが、今後、成長が見込まれる産業に従事するために必要なスキルを身に着けるのが、世界のリスキリングの現状のようです。
つまり、リスキリングとはデジタル人材の教育という狭義の意味だけでなく、
今後、成長が見込まれる産業へ”労働移動”させる目的で行われる
それがリスキリングの広義の定義だとということです。
リスキリングに取り組む姿勢
リスキリングが世界的に推進することはわかったが、自分自身がリスキリングする際には、どうしたらよいのか?
”誰でもできるリスキリング”について分かりやすく番組では説明していましたのでご紹介いたします。
「まずは自分の好きなこと、得意なことが何か、ということを棚卸しすること。」
「それをどうやってデジタルを使ってもっと発展させていくことができるだろうかということを考えると、すごくリスキリングした先の結果がですね、すごく良いものになるのではないかなと思います」
これをまとめると・・・
得意なことや持っているスキル × デジタル要素 = 時代にあった仕事をするためのスキルを身に着ける
とっても分かりやすいですよね。
なんか「自分にもできそう!」と思いますよね。
でもやっぱり、リスキリングは”学ぶ”ということですから、学ぼうとする姿勢が求められます。
勉強は苦手だなぁ・・・
とは思わずに、新しいことに挑戦しよう!という気持ちをもってみてはいかがでしょうか。
つまり、リスキリングに取り組む姿勢とは・・・
”挑戦する気持ち”と”学習への意欲”を一生持つこと。
リスキリングのプロになろう!
リスキリングを習得させるために、このような制度や仕組みが始まっています。
「学習戦略スキル」
「マイクロクレデンシャル」
「スキルベース採用」
リスキリングを極めるためには、目標を定めて、目標達成まで諦めずにやり遂げる”学習戦略スキル”がより一層求められるということです。
面接でもあるかもしれません、
「あなたの”学習戦略スキル”を証明してください」
更に、リスキリングで取得したスキルを証明する”マイクロクレデンシャル”という証明制度もあるようですね。
履歴書にも記載する欄が設けられるかもしれません。
「私は、クラウドコンピューティング、データ分析、リーダーシップをリスキングで取得しました」
そして、採用シーンでは学歴よりも取得したスキルを重視する”スキルベース採用”が始まっているようです。
「リスキリングで取得したスキルのテストを実施して、高得点者を採用します」
このような取り組みや制度を活用して、
「私はリスキリングのプロです」という方が登場することは間違いないでしょう。
リスキリングがアタリマエとなる時代に生きる子供たち
AIが世界に浸透することによって、デジタルスキルだけでなく、時代が求めるスキルを使いこなせないと仕事ができなくなる時代、
さらに、次から次へ新しいスキルが登場してくるので、生涯かけて学習する姿勢が求められる時代、
そんな時代に生きるのが、いまの子供たちですよね。
”リスキングはアタリマエ”という時代において、子供のときから”挑戦する気持ち”と”学習への意欲”を伸ばしていくためにはどうしたらよいでしょうか。
私にとって身近な野球の育成現場から、いかにして子供たちをリスキリングに慣れさせるかを妄想しながら考えてみました。
野球リスキリング”コンバート”
子供たちの野球で、彼らの”挑戦する気持ち”と”学習への意欲”を伸ばすためには・・・
”コンバート”ですね。
コンバートとは、「守備位置を変えること」です。
今までもコンバートは普通に行われていましたが、これを”全員アタリマエに全守備を経験させる”というコンバートを行うとどうなるか・・・
ピッチャーにコンバートされた子供は知ることになるでしょう。
「ピッチャーマウンドに立つと、”孤独感”を味わう」
「みんなからの声掛けが、勇気を与えてくれるものとなる」
コントロールをつけるためには・・・
バッターを抑えるためには・・・
より一層、野球について学ぶ意識が強まるのではないでしょうか。
ピッチャーの子がライトの守備についてもたくさんのことを学びます。
「試合中でもボールが来ない・・・でもやることはたくさんある!」
「大声でピッチャーに声かけているのにピッチャーが反応しない、あっ、周りが見えていないんだ!」
ピッチャーを助けるために、みんなの役に立つために、いま何をすればよいのか?と問い続けることでしょう。
野球リスキリング”打順を変える”
いつも4番を打つ子を9番にしたら・・・
「早く打ちたいのに、全然打順が回ってこないな」
「大きな当たりを打ちたいと思っていたけど、1番につなげていくバッティングのほうが勝利の近道になるな。」
いつも試合に出ている子を代打要員に回すと・・・
「アタリマエに打順が回ってくるのに慣れていたから、試合に出れることって本当にありがたいことなんだ」
「代打がいつくるかわからない中、いつでも行けるように準備することって大切だな」
「レギュラーとして試合で打つよりも、控えで代打として試合に出るほうが、打つことの難しさを初めて知った」
とにかくチームのために打たなくてはならないのが4番の役割です。
9番の子が4番になったら、打つための方法を必死になって学ぶことでしょう。
いつも代打の子が、レギュラーで試合に出たら、自分に求められることの多さを実感、
改めて野球がもっとうまくなりたいと思うことでしょう。
「全ポジションをやってきました、試合に出れるレベルまでのスキルは身に着けています。」
「このようなスキルを身に着けるために、私はこのような取り組みをしてきました・・・」
面接時にこんなことを言う応募者が来たら、ワクワクしながらその話を聞きたくなりませんか?
野球とテニスとリスキリング
私はパパコーチとして実行することはできませんでしたが、皆さんには挑戦して欲しいことがあります。
それは、「野球以外のスポーツを子供たちにやらせる」ことです。
野球チームが野球以外のスポーツスキルを習得させる余裕はないでしょうが・・・
でも、もしも、野球以外のスポーツを習得させるような取り組みが行われれば・・・
子どもの頃から将来に向けて、リスキリングする際に求められるスタンスとスキルを身に着けさせることができる!
私はそう信じています。
例えば、野球とテニスを習得した子供の場合・・・
「私は野球でバッティングが得意で、特にミートには自信があります。」
「そこでボールへのコンタクトスキルを応用して、テニスにも挑戦しました。」
「テニスでは、特に横への移動のスキルを磨いた結果、その動きを応用させて野球のショート守備レベルを向上させることに成功しました。」
前述したリスキリングに取り組む姿勢で最も大事な考え方である
得意なことや持っているスキル × デジタル要素 = 時代にあった仕事をするためのスキルを身に着ける
これを子どものスポーツに置き換えると・・・・
得意なことや持っているスキル × 興味がある分野 = スキルを身に着ける姿勢を学べる
まさに、野球とテニスを習得するという挑戦によって彼は・・・
「学習戦略スキル」⇒目標達成まで勉強し続けるスキルを身に着けることができた
「マイクロクレデンシャル」⇒学習履歴とスキル取得を証明できる経験を積めた
野球とテニスを習得させる経験は、まさにリスキリングに必要とされる”挑戦する気持ち”と”学習への意欲”を子どもの頃から高めることにつながると思います。
将来、この子がリスキングする際には、この経験は大いに役に立つことになるのではと思っております。
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