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チーム選び~子供たちのクラブチームによくあるアリエナイ原稿を見抜く

野球、サッカー、バスケなどの子供たちのスポーツクラブチームで部員募集をしているホームページやチラシをみていると、最近のトレンドなのでしょう、”保護者の負担を軽減していますよ!”的な表現を使って告知しているチームを多く目にします。

これは、「負担なし」という表現を用いて保護者からの共感を得ながら、部員を多く集めようとした原稿ですね。

いまの時代背景を反映して、多様化する家庭において、保護者の負担を少しでも減らして理解を得ながら、子供にスポーツができる環境を整えようとするチーム側の努力や工夫がみられて、本当に時代が良い方向に向かっているなという期待感しかないのですが・・・

「お茶当番一切ありません!」

「保護者の負担は一切ありません!」

でも、そもそも保護者負担が少ないチームって本当に良いチームでしょうか?という、今回は問題提起をボソッとしたいと思います。

「お茶当番廃止」の裏話

例えば、こんな「お茶当番廃止」についての裏話があります。

チーム側としてはお茶当番廃止を掲げているケースでも・・・

実は、保護者同士で自発的にやっているところもある、そんな話はよく聞きます。

つまり”父母会”として様々な役割を分担しながら、結果的に保護者がチームに関わっていくという仕組みが残っていることもあります。

しかし、この場合でも”チーム側では正式に廃止した”ということならば、部員募集告知内容には「お茶当番廃止」と掲げることはできると思いますが、父母会のようなところが行っているケースもありますので、実質的にはお茶当番は廃止されていないチームもあります。

まぁ、そのケースでも入部の際には確認すれば良い話なので、事前にチーム関係者や周りの保護者へ確認しておきましょう。

子供たちの見守りの重要性について

ただし、事前にヒアリングしてもなかなか分からず、実際にその現場に付き添わないとわからないケースもあります。

それは、子供たちの見守りについてです。例えば、夏において・・・

猛暑は今まで異常気象といった捉え方でしたが、日本の夏はずっとこれからも猛暑になる可能性が高い中、お茶当番をなくしているチームでは、子供たちを見守る大人の数が足りているのか、それがとっても危惧してることです。

猛暑といった色々なリスクがある環境の下で、正直、監督やパパコーチだけで全ての子供を見るのは困難です。そのため保護者が見守り隊としてチーム帯同することが重要になってきます。

例えば、暑さの中だけでなく、冬場でも起こりえる可能性があるケースでは、子供たちがトイレに行くこと自体、様々なリスクを考えていかないといけません。

純粋に用を足すだけにトイレにいくケースが多いことでしょうが、中には気分が悪くなったのでトイレに行くケースもあります。

特に、熱中症などによる体調不良時には子供はトイレに駆け込むことが多いです。

きっと子供は「トイレで休憩しよう」と思っていることでしょうが、熱中症の場合はトイレの中で意識をなくすことも考えられ、トイレという密封された空間では大人がそのことに気づかない可能性もあります。

そのため、子供たちにはトイレに行くときは監督やパパコーチ、周りの保護者の方に必ず「トイレに行ってきます」と声掛けするようにしつけられています。これは、大人がしっかりと見守るためです。

私も子供がトイレに入ってからだいぶ時間がたっていた場合、トイレに行き、「大丈夫か?」と一声かけることにしています。もし練習の付き添いで手一杯になっていた場合は、練習に付き添いで来ている母たちに、トイレに入っているため見守っていて欲しいということを伝えることにしています。

部員が多い場合、グランドにいる大人の数が指導者たちしかいなく、練習の付き添いで手一杯となり、もしトイレの見守りを忘れてしまったら・・・

チームを選ぶ必須条件に加える

「保護者負担が少ないから良いチームですよ」とは言えない現状がそこにはあります。

大事な子供たちを安心安全に預けられるチームなのかどかを判断してもらえるように、チーム側はしっかりとアタリマエ原稿を作成続けていくことを心がけていくべきだと思います。

また、チームを選ぶ保護者の方も「負担が少ないから」ということも大事ですが、お子さんを守ってあげるのも保護者の役割だと思いますので、チームを選ぶ際には是非とも「子供の見守り」については検討項目に加えながら、チームを探してください。

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