卒部後、”学童野球ロス”に陥る大人たち
”卒部”をテーマに、卒部式スライドショーの定番曲、卒部式での子供たちからのメッセージについてボソッとさせていただきましたが、今回のテーマは・・・大人です。
卒部式で子供たちは学童野球を卒業しますが、いつまでも学童野球にひたっている余裕は子供たちには全くなく、次のレベルである少年野球、中学野球へのステップアップにすぐに頭を切り替えることでしょう。
しかし、大人は、違うのです。子供とともにチームを卒業する保護者の方は、私の周りに限ってみればいわゆる“学童野球ロス”になってしまう方が多いようです。
なぜなら学童野球ではパパコーチ・ママコーチとしてグランドで子供のサポートを行ってきた保護者は、中学野球からは本当の意味で裏方の存在となるためです。
ベンチの横で大声で応援していたお母さんも中学からは少し離れたところからの応援を求められたり・・・
そう、保護者の役割は学童野球では【子供と一緒に野球をする】という立場だったのが、中学野球からは【野球をする子供たちを裏でサポートする】という役割になるわけで・・・
そんなことを既に知らされているパパコーチたちは誰もがこう思います。
そんなボソッとをしながら、ため息だらけの力ない保護者達は卒部式を迎えるのです。
木陰なしの灼熱グランド、北風吹き荒れる土手沿いグランドに耐え、遠征や朝一番の試合があるならば、朝4時起きも珍しくない、一般的には仕事もないので休みなのですが、それは「自称:休み」であって、本質的には休みではない、土日祝日は朝から暗くなるまで子供たちと一緒にやるのが野球・・・
このようなことを書くと相当な“ブラック感”が漂いますよね。確かに大変ですが、それ以上に得るものがあるから当事者にはあまりブラックと感じないのが不思議な方も決して少なくはないと思います。
なぜなら、こう感じていた方もいらっしゃるのではないでしょうか、
『子供たちが大人たちを毎週ワクワクドキドキ状態にしてくれる』
いつの日か人生振り返ったときに自分の子供に向けて心の底から言えること・・・
そんな幸せ感に包まれていた大人たちから子供たちと一緒にやる野球をとってしまえば、誰だってなりますよね・・・
“学童野球ロス”
「本当は君たちのそばにいたい」、それが親の気持ちです。
その気持ちを表した曲、秦基博さんの『ひまわりの約束』が卒部式で使われるのは、卒部する我が子を見守っていたいという大人の気持ちを歌ってくれる曲だから・・・私はそう思っています。
だからチーム関係者は卒部する保護者にこう言います、すぐに”普通の生活”に戻れない大人たちに向けて、こう言ってくれます・・・
学童野球ロスに陥った方々には、救いの言葉になるかもしれませんね。
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