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注目のドル円チャート。コロナマーケットは様子見がベスト。

今週はコロナウイルスの感染が広まったことで、アジア株を中心にリスクオフとなったが、本日から中国が旧正月に入る為、ここから先はアジア発のリスクオフは継続しないとの見方がコンセンサス。
一方、リスクオフの根源が本当にコロナウィルスの話なのかということには疑問で、今週のリスクオフはコロナウイルスの話だけではなく、旧正月前の人民元売りフローも相まってマーケット全体の雰囲気を悪くさせ、値幅が増長したと見ている。

今回のコロナウイルスは SARSと比較されることが多いが、現時点では SARS ほどの脅威はないというのが市場参加者の一般的な解釈。ただ、米国でも感染者が出始めており、NYなどの大都市でも流行が確認されればもう少しリスク資産も下押しする可能性が高そう。
ただし、本質的には金融政策や米中通商協議のような、マクロのテーマになる可能性は低く、単に年初のコンセンサストレード(株ロング、ドルショート、金利のスティープナー)といったポジションがアンワインドされるきっかけとなったに過ぎないと言えよう。

来週は、米株はテック銘柄の決算、金融政策関連では FOMCやBOE が控えている。特に注目なのは BOE で、市場の利下げ折込は 50%と見方が分かれている。個人的には2019年からの中央銀行コミュニティのトレンドが「経済の悪化が実現する前に予防的利下げを行う」ということを踏まえると、月末の Brexit の前であっても利下げを行うと考えている。(FOMCは昨年、3回の予防的利下げを行いリセッションリスクを上手く回避したとの評価を受けている)

ポジションは先週、ドルショート人民元ロング・米株ロング・米金利ショートを落としたところからは復元させずに様子見。次の一手は引き続きリスクオンポジションを復元させるサイドで見ており、現状のリスクオフにショートでついていくイメージは持っていない。

最近、為替の方でよく見られているチャートを紹介。

ドル円の5年の長期チャート
長いトレンドラインの上抜けに再び失敗か。

ドル円の短期チャート
昨年、上値を抑えられた109.70以下ではアップトレンド再開は見込み難いか。

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