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中国エクスポージャーの大きい米株は?

先週まではコロナウイルスについて対岸の火事として捉えていた米国であったが、週末に急増した患者数を受けて、さすがに本日はコロナウイルスの話題で一色。

とはいえ、マーケットはパニック売りという程の雰囲気ではなく、どちらかというと明日から始まる大手企業の決算待ちという雰囲気のほうが強い印象を受ける。

元々、今週発表されるアップルなど主要銘柄への決算期待は高めであったが、S&P500などのインデックスはコロナウイルスの話で多少調整されたため、決算後に買いが入るか否かが、その後の地合いを決めるポイントになるだろう。

一方、研究機関の論文などによるとかなりの確度で今月末には 8000人程度への感染拡大が想定される為、決算を終えても現物に買いが入らなければ調整は長引く可能性が高そう。

以下はCNBCの記事から抜粋。
売上や利益に占める中国エクスポージャーが大きい米国企業について、4つのセクターにわけて紹介している。

アパレル系
Estee Lauderと Nike は売上の17%を中国が占める。今回のコロナウイルスによる経済活動の落ち込みで両企業とも▲3%~▲5%の影響を受けると試算される。 また、Coach, Kate Spadeなどを傘下に持つTapestryや、Tommy Hilfiger, Calvin Kleinを傘下に持つ PVHや Vansなども影響を受ける。

ホテル
Marriott は売上の8%を中国関連が占める。またHyattは 10%を占めており、Hiltonなども影響が大きいと指摘されている。

飲食
McDonaldは中国での店舗を急速に拡大させてきたが、それに歯止めがかかりそう。また、Starbucks は売上の10%を中国が占めている。

カジノ
Wynn ResortsやMGM Resortsなどが影響を受ける。

本日特に下げ幅が目立ったのはアパレル系とカジノ関連銘柄。特に、中国の小売売上高は数か月後に前年比0%(直近は+8.0%)まで落ち込むとの試算もあり、アパレル系への影響は大きそうだ。

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