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たった4社が牽引した米株、だからこのニュースに注意

時価総額上位4社が牽引してきた米株
マーケットはあまり反応していないが、個人的に気にしているのは、FTC (米連邦取引委)が Google, Apple, FB, Amazon, Microsoft に対して2010/1月以降の小規模 M&Aについて調査を行うというニュース。

というのも、下の表を見るとわかりやすいが、上記5社の内、FBを除く4社が時価総額$1000bn企業で S&Pへの影響が非常に大きい。

実際、時価総額別に昨年から足元までの上昇率を見ると、上位4社が69%も上昇し、S&Pの上昇を牽引してきた。ちなみに大半を占める時価総額が$50bn以下の企業は指数をアンダーパフォームしている。

調査はこれから始まることに加えて、最終的な落としどころ(罰金になるのか否か等)もまだ不透明だ。このニュースが今の強い金融相場の中で、大きな影響をすぐに持つわけではないが、今の金融相場が終わった後の材料になる火種としては頭に入れておきたい。

本日のマーケット
オーバーナイトでは RBNZがタカだったことが話題になったが、今の金融相場ではむしろコロナワイルスを楽観視したRBNZを好感して、株もクロス円も上昇している。

中国では創業板指数(ChiNext)がコロナウイルス前の高値を大きく超えてきたのは象徴的で、市場の悲親ムードもだいぶ巻き戻された印象。次は上海総合指数が3000を超えるかがポイントか。

RBNZを除けば10カ国以上の新興国が緩和をすでに実施し (流動性供給なども含む)、ECBや BOE、FED も追随する可能性がある中で金利はアンカーされ、リスク資産は堅調に推移するという見方は変わらない。

為替市場でもEURと円をファンディング通貨にした EM・オセアニア通貨買いが目立っており、典型的な金融相場といえる。

ポジションは引き続き金利(TY先物)のロングと米株のロングを維持している。

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