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止まらない株価、指標は◎。ポジションは徐々に圧縮へ

自動車やガソリンといった変動の大きい項目を除いた12月の米小売は前月比+0.5%と予想(+0.4%)を上回る伸び。但し、 11月分は速報の0.0%から▲0.2%に下方修正されている為、全体としては予想を若干上回ったという評価が正しい。一方、年末商戦に関連する項目は、衣服・アクセサリーや家電などが力強く伸びていることから、業界団体が指摘していたようには良好だったといえよう。

同時に発表されたフィラデルフィア連銀製造業指数は12月の2.4から1月は17.0と大きく改善。この半年間、製造業はPMIといったソフトデータの弱さが目立っていたが、本日は受注状況や半年先の設備投資の見通しも改善するなど久しぶりに明るい数字を見た印象。

アジアでは台湾TSMCの2020年 1Qの見通しが発表されたが、5Gを中心としたスマホ需要を楽観的に見ており売上予想・設備投資の予想も強気な内容となっている。アジアの製造業は一足早く回復基調にあるが、恐らく今後もその傾向は続くだろう。

米株はS&Pが 3300の大台をあっさりと抜け高値を更新。本日発表のあったモルガンスタンレーも他の米銀と同様に、債券トレーディングが好調で予想を上回る決算となった。加えて台湾TSMCの決算が好調だったこともテック企業の株価を後押し。

英BOEの一月末の利下げ折り込みは7割近くまで上昇しており、英中銀による金融緩和期待なども市場全体のリスクオンを後押ししていると感じる。

ポジションはドルショート人民元ロングと金利ショートは完全にクローズ。米株のロングは引き続き維持しているが、過熱感もある為、ここから先は落としていく予定。

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