狭くて巨大な幼稚園

幼稚園に入ってすぐの部屋に私は通っていた。ここは「赤1組」だったと思う。この時は年中さんだった。

年長さんになると「白E組」であった。白A組から白F組まであった。幼稚園の時の集合写真を思い出すと、他にも黄色や赤、青、緑の帽子をかぶっている。どれだけ人数がいるんだ!という幼稚園であった。しかし園庭は狭い。おまけにコンクリートの園庭であった。ブランコ2つ、砂場、グルグル降りてくる非常すべり台、飛行機型のジャングルジムがあった。ブランコは普通ではなく、タイヤに板がのせているものだった。もう一つ、ジャングルジムがあった気がする。

3階建ての幼稚園だった。白E組は2階にあった。幼稚園の校門があるが、この校門も巨大であった。校門から、出入りしたことがほとんどない。横にある通用門を通っていた。白E組は、校門から真正面に見えている部屋だった。

この幼稚園は、父の職場の近くにあった私立の幼稚園だった。その時は母も父の仕事を手伝っていたので、送り迎えは母だったはずである。2年間も行ったはずなのに、母と一緒に幼稚園に行った記憶がないので定かではない。そのため、小学校に行ったときは、まったく友達がいない状態だった。私は小さいころは話すのが得意ではなかった。小学校の時に、つらい思いをした記憶がよみがえる。このつらい思いが、幼稚園の時の記憶を消しているかもしれない。

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