性病(保健)

 性病は性交渉によって感染する病気です。これは性行為の相手が性感染症を患っていると完全には防ぐことは難しいとされています。例えコンドームを使用していたとしてもです。しかし、こういった話は日本の学校の保健教育でも、大方タブー化(非常に曖昧な表現で説明)されているのが現状です。

 また、近年若者の性感染症への罹患者が急増しています。これについては、近年のインターネット化に伴い、若い女性の性産業への進出に躊躇が無くなってきていたり、男性向けのアダルトビデオではコンドームを使用しないような演出がなされることが理由の一部かと考えます。学校教育でタブー化された部分について、若者はアダルトビデオや性産業で培った知識で補間し、実生活の性交渉についても仮想と現実を混同して行われるのではないかと思います。

 さて、4月1日の小池都知事が記者会見の場で、新型コロナウイルスの感染が若者の間で顕著になってきているとの説明がありました。この若者というのは50代以下ということで幅は広いですが、都知事は前日に3密(「密閉・密集・密接」など感染リスクが高い状況)の該当場所について、「ナイトクラブ」という場所を指定しています。ただ、この「ナイトクラブ」という表現は、曖昧化された言葉だということは皆さんはお分かりだと思います。

 性病の流行と同じく、コロナウイルスの感染も流行してきているのでは無いかと懸念します。日本は海外と違ってはっきり表現しないのが文化であり、日本の良いところではあると思いますが、今回の件については全て裏目に出ているのではないでしょうか。物事を曖昧にしたりタブー化することは、正確な対策が出来なくなります。

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