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【雑記】日本人がほとんど知らないユダヤ教に学ぶ心の豊かさとは

以前、イスラエルに関する記事を書いたのですが、改めてこの国について調べる機会がありました。

近々、イスラエルをオンライン上で案内することになったのです。
あらためて調べてみると、今まで知らなかったこともわかり面白かったので、きょうはユダヤ教についての小ネタを書いてみたいと思います。

最初にお断りですが、わたしはユダヤ教も他の宗教もリスペクトしていますが、信仰はしていません。

単純に、未知なることに興味・関心があります。
特に宗教は、歴史ロマンとその精神性に、興味をそそられていて、「なるほど~!こういう考え方もあるのだなぁ」とある種客観的に見ています。

なので、信仰されている方からすると過不足を感じるかもしれませんが、あくまでわたしの主観に基づく内容である旨ご了承願います。

ユダヤ教って?

ユダヤ教は、唯一神ヤハウェを神とし、アブラハムの子孫であるユダヤ人に伝えられた、ヘブライ語の聖書を先祖代々受け継ぐ集団である。

Wikipedia「ユダヤ教」より

旧約聖書が彼らの聖典なのです。そういう意味ではキリスト教とも近い存在です。

ここがスゴイよ、ユダヤ教!

とにかくストイックなんです。宗派にもよりますが正統派、超正統派と呼ばれる方々は、ユダヤの戒律を厳格に守ります。

政治思想の保守派とかの次元ではなく。

食事については、カシュルート(コーシャー)と呼ばれる規定があります。
これがとにかくすごい。

・蹄の割れていない動物は食べない(豚、ウサギなど)。
・うろこのない魚や甲殻類は食べない。
・猛禽類は食べない。

さらに、屠殺方法や食肉処理も厳格に決められています。

その上、家庭での調理方法や器具にもルールがあります。
食べられる肉と乳製品は一緒に調理してはならない。
使う道具もわけなければならない。
まな板、包丁、箸、皿、調理家電、保存場所などすべてです。

これを古代からまもってきています。
人によっては食材別にキッチンがわかれているそうです。

(でも、認証されている食肉のエサが認証されていない場合はOK。えー笑)

安息日がストイックすぎる

安息日は一切の労働が禁止されています。それはワークライフバランスを考えれば現代にも当たり前にそうすべきと思った方は惜しい!!

この一切の労働が、またストイックなのです。
日常生活におけるあらゆる作業が労働とされています。
禁止されている事柄の一例:
・書くこと
・スイッチを押す
・火を使う(調理もNG)

エレベーターのスイッチも押せないので、基本的に階段で上り下りをします。

もしくは、裏技として、ユダヤ教徒ではない外国人に助けてもらうことはOKらしいです。これは「安息日の異邦人」と呼ばれていて、代わりにエレベーターの行き先階を選んで押してあげるととても喜びます。

時代と共に進化した結果うまれたコーシャーモード

しかし、そんなに都合よく、異邦人はあらわれないので、ユダヤ人は驚きの対策を講じました。

安息日になると自動で各階停止運転に切り替わるエレベーター。
これならば、ボタンを押さずに目的の階まで行くことができます。
(高層マンションだとどうなるのだろう・・・)

通話機能がOFFになる携帯電話。

加熱はできないけど、保温ができる電子レンジ。

これらの発明は、金曜の日没から土曜の日没までの安息日を心穏やかに過ごすことに加えて、日常生活との折り合いをつけている感じがして、わたしはとても好きです。


現代社会にこそ、心穏やかな安息日を!

そこまでして、さぞ窮屈な安息日だろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしイスラエル人に聞くと、安息日は家族や親せきで集まり豪華な食事を囲みながら団らんする良い時間だそうです。

むしろ、「スマホを手放せないあなたたちの方が窮屈じゃない!」と快活に返されました。

そういわれるとたしかに、一度外部との接続を切って、大切な人と「いま、この瞬間」に集中するユダヤ人の安息日が心ゆたかな時間に感じられますね。




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