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我が家のアイドルはリンパ腫/231002



うちのアイドル、銀太がリンパ腫になった

ようやく少し落ち着いたのでやっと記録を残せる

異変


ことの起こりは6月頭

とにかく吐く、吐きまくる。
それも猫特有の吐き戻し(食べてすぐ吐く)ではなく、もう茶色い液体を大量に×n回。
当時私も転職活動+転職直後だったこともあって全くかまってあげられなかったし、そもそも元々、私は銀太にそこまで関わっていなかった。

しかし日に日にあまりの嘔吐回数に「大丈夫なのかこいつは」と思いつつ、私が退職し7月が終わりそうになっていた。


生粋の病院行かず両親


今回、私のストレスは8割が両親の「全く世話ができていない」ということとの直面だった

▶︎どうにか病院に行かなくて良い理由を探す

▶︎怖いので何もしない何も無かったふり

ここら辺から子供の頃の自分を見ているようでかなり辛かった。

ちゃんと餌もあげられない
「めんどくさい」でやるべきことをやらない


とにかくひどかった。
うちの両親は私が生まれる前からあれこれと生き物を買っては不注意で殺してきている。

鳥、犬、ハムスター、猫(銀太の前にいた)

とにかく不注意とめんどくささと病院に連れて行きたくないという理由で餌を忘れて殺したり、「この子は大丈夫だから」とノーリードで外に出して目の前で逃げて轢かれたり、一緒に寝ていて逃したり、劣悪な環境なのに放置したり。

こりゃ病気にさせてるようなもんだと思った


▼信じられへん!▼


しかしリンパ腫


最初は「なんか胃腸がおかしいのかな」と思っていたものの、食べない飲まないぐったり銀太。
とにかく一晩中説得して病院に連れて行った。

なんで病院ごときにらこんな説得せにゃならんねん、と心底情けなくなった。
連れて行く前も、何もしない父があれこれえらそーに言うのでひとこと。

「じゃあお父さんが連れてけば?
 そしたら文句言わないよ。
 やってから言えば?
 そしたらなーんにも文句言わないから」


こういう口だけで責任感の無い奴は親だろうが関係ない。
というわけで連れて行くと腸に影。


生検orステロイドor抗がん剤


とにかく良い先生

生検すればもしかして病巣がわかるかもしれない、しかし開腹しないと「これだ」とは言えない

◆とりあえず一時凌ぎでステロイド

◆一か八かで抗がん剤

私は開腹で一発でハッキリさせたかったけれど、母親が「そんなことは可哀想」とのことで先生も「ここが一番飼い主さんが迷うところ」と言うのでとりあえずステロイド。

しかしステロイドは一時凌ぎ+耐性があるので猶予は1ヶ月程度と私も思い、帰宅してから「これは猶予をもらってるだけだからね」と念を押すも、あんまりわかっていない。

その後も黄色、緑色の嘔吐が週に数回

時々、泡=胃液


食べない


8.6kgほどあった体重は今日、4.7kgになった

在りし日の銀太先生
(生きとるけどな)


でかくてふくふくしてあったかい銀太はもういない

でもまぁスリムな銀太も可愛くて持ち運び(抱っこ)しやすい
アレルギーで真っ赤にはなるが

7月終わりに親友と話していて「レトルトなら食べるかも?」と思い夜中に買いに行く。
するとめちゃくちゃ食べたのでしばらくは安心するも、食べなくなる。

8月になると少し食べていたカリカリも食べなくなり始めるも、色々なところから買って、なんとか少し食べつつ、今度は鰹節と煮干しにハマり始める。

9月となるとカリカリに見向きもせず、ちゅ〜ると鰹節の姿煮?のようなものをほぐして食べさせるように。

救いなのはお腹は減ってそうで、ただ気が向かないということだった。


食べさせたい保留


ちゅ〜るを作ってみた

調べてササミなどを使って手作りちゅ〜るを作るも、バチボコ無視

▼手作りちゅ〜る▼

ふつーに美味そうやってん


カリカリをふやかしたり、砕いたり、ちゅ〜ると和えたり、色々やってみるもダメ


鰹出汁を作る

先月は鰹節の姿煮をよく食べていたのだけど残すので少し置いておくと乾いてくる。
ということでしっとりさせるための液体=出汁を、と。


▼ただの出汁▼

暇ではないのだけど
暇人に見えるわたし



猫用の鰹節と煮干を煮出して、ほぐして少し時間が経った姿煮と和えてみる。
保留はこういうものを触るのが平気なのだ。
人間の体液以外は割とへーき。

ま、食わないよね

でも保留は諦めないのだ


おかんの情操教育

それは子供時代に終わらせてくれんかおばあちゃんよ

そしてわたしはおばあちゃんに性格そっくり…
姫路のお嬢様でありながら没落し、大阪都心(府心?)に出てきてあれやこれや仕事し最後は洗濯屋を出し、一時期は支店まで作り、50歳で引退。
超博打根性のド繊細のド無神経…
ちなみにまだ姫路におばあちゃんの苗字の財団がある。ええとこの子や…

ま、それはいいとして

私がちゅ〜るやあれこれ工夫していると母は「そんなこと意味ないのに、食べなかったらせっかくやったあんたが可哀想や」と言い始め「私はどうでもいい、銀太が食べるならできることはやる。食べたらラッキー、食べなかったらまた探せば良い。そしたら後悔が減るからね。私は諦めないし、それで生きてきたから銀太にもそうするだけ」と言っていた。

すると母も最近は「やってみなわからんな、せやせや」と後ろ向きになりそうになるとそう言っている。

おそらく死ぬことには変わりない。
だけどせめて、それまでにできることをして後悔を減らしたい利己的な気持ちと、残された期間を気持ちも心も温かくしてあげたいのだ。

そして死ぬことは誰だって同じで、だとしたらそれまでを楽しく豊かに過ごしたい私の死生観はそれだ。

生きているうちが華だから、その間を楽しさで満たしたい

超絶快楽主義

ただただ悲嘆するのは趣味ではないのだ

そんなことは子供でもできる


それにしても毎週


ここ2ヶ月、毎週末タクシーで銀太を連れて行っている

正直やることも多いし大変だけど、先生の話を理解できるのは私しかいないし信用できないので行っていてる。
案の定、薬などのことをちゃんとわかっていないので、帰宅してから薬の袋に飲み方を書き、目の前で説明することにしている。

服薬やトイレ、餌は母に任せている。
責任を持たせるためだ。

だからできてもやらない

自分の怠惰が生む結果を教えなければならない

父は相変わらず知らんぷりしながら可愛い時だけ可愛がって、機嫌が悪いと猫相手に本気で怒鳴っている。
ちなみに私は4歳くらいの時に夫婦喧嘩の仲裁に入って怒鳴りながら文字通り蹴り上げられたことがある。

あいつ気が弱いんやな、、、


気が合う先生


時々、家まで車で送ってくれる先生

めちゃくちゃ良い先生

ふつーにすんごい世間話しながら診察してくれて、点滴の間も楽しく話してくれる。

そしてついに今日、診察の撮影許可を取って撮影させてもらった。
ずっと撮りたかったので銀太の記録ができて嬉しいし、快く許可してくれた先生に感謝だ。

新しい首輪はシックなチェック
ステロイド?かなわすれた
首から点滴
吐き気止め
ナウゼリン系?
最後に抗がん剤の筋肉注射

個人的にはエコー時の銀太がオモロ可愛いので次はそれを、と狙う我


腫瘍が消えた


9月から毎週抗がん剤を注射してもらっていた

8月1ヶ月考え、開腹NGならば抗がん剤しかないと思い、先生と話し合って投与を始めたら3週間目で腫瘍が消えた。

強い抗がん剤で、しかも溶けて排泄物に出てくるらしく、なのでトイレ掃除などは消毒とマスクととにかく抗菌で、と言われた。

そこでやっと母はトイレ周りを掃除し始めた

去年は父に任せていたら、トイレ周り、下まで全部尿が漏れており、何もできない父は精々消臭剤を置いて終わりだったことが発覚し、心底情けない思いで一晩かけて私が掃除した。

「おかーさんちゃんとトイレ掃除しとるやろ!」

と言うので

「うん、すごいね。でもそれ当たり前だからね。みんなやってるからね、それが飼い主の責任だからね」

むしろそれ胸張れるのすごない?



食欲を出させる


とにかく食べないので、病とも戦えぬ

ということで「食欲が出る薬」を今日出してもらうも、話していて???と思ったので聞いた。

「それ、内臓の薬ですか?」

「いや、ここ」(頭を指す)

「ですよね、話聞いてるとそんな感じですよね笑
 人間のですよね?なんの薬ですか?」

「ミルタザピン!」

なんだそれ?と思って調べたらリフレックスだった。

「へぇー今そんなことするんですね。
 でも確かに、理にかなってますよね。
 人間もそうするし」

「そうなんだよね、最近はアメリカだとそうすることあるみたいでさ。
 納得だよね笑」

「なるほどね〜超納得ですね笑」

猫も抗うつ剤を飲む時代が来た

しかも私はおそらくこの世で1000万人目くらいに抗うつ剤をよく知っている


ガリガリ銀太


今月で10歳、かわいい

やはりずっと一緒に暮らしてなかったし、私がお世話をしているわけでもなかったので距離を取っていた。
私自身、「誰かを大切にする」が苦手になってしまったし、全信頼を寄せられるのも好きではない。

だけど今回は双子のような、わたしが姉になったような、ダメな親から守るような、そうすることによって過去の私を救っているような、そんな感覚になった。

そして銀太を大好きになった

目が合うと「んなーーー」と言って、私の部屋に入らずともよくドアの前で座ったり寝たりしている。
抱き上げる時にぎっくり腰の心配をしなくていいのが寂しくもあり。

残り、どれくらい銀太が生きるかはわからないけれど、これからもできることを沢山して、それでも後悔はするだろうけど減らしていきたい。

銀太は食べたいけど気が向かないという雰囲気なので、よく胃液を吐いてしまう。
なので母に「4時間ごとにアラーム設定して、なんでも良いからお腹に入れさせて」と言ったら、昔ならあれこれ言い訳を並べていたけど、今は4時間毎にアラームをかけている。

これ母親の情操教育やんけ、と時々思いつつ、銀太が幸せならそれでいい。

あと、一刻も早く実家は出たい

だから無理してでも仕事の準備をしている
生活だけではなく私の心の命がかかっているのだ

そりゃ深刻度もレベチやろ

とりあえず明日から抗うつ剤なので、過去の自分を思い出して投与量を観察していきたい。

オマケ

▼我が家に来て数日目の銀太

腕の中で寝ちゃう
黙って爪を切られる
feat.毛玉だらけのパジャマ


銀太は私に似てタヌキ顔だったので親近感があったが、最近猫らしくなってきて少しつまらない

猫っぽくてつまらん

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