バイリンガルな本

今日は英語のフレーズの話ではなく、英語の本の話をしたい。
バイリンガルが書いた、バイリンガルな本の話だ。

「99%ありがとう」というALS(筋肉萎縮性側索症)を患った広告プランナーの藤田正裕氏が書いた本である。
まだ治療薬のない不治の病と闘う人間の本なので、読む人を選ぶ。
笑いもあるが、真面目な話も多いので、病気の話なんて少しも読みたくない、いやだという人には向いていない。
こういうのもあるのか、と思える方だけ、見てみるとよいかもしれない。

教材と呼ぶには砕けている書き方の本だ。
言い換えれば「なま」の英語と「なま」の日本語の本である。
バイリンガルが自ら日本語と英語両方で書いたものなので、しっかりとした訳である。
彼の子供の頃の思い出話から、ALSとの闘いについてまで、幅広く書かれているので、日常会話のようなフレーズが豊富だ。

ただ、ところどころ口が悪い。
英検やTOEICなどの試験勉強に繋がる教材をお求めの方には勧められない。
英語が話せるようになりたい、映画で勉強したりしている、というような方に勧められる。

外出自粛中「自分の視野を広げて、英語も勉強したい」「自分はまだまだやれるぞ」と奮起したい方はぜひ手に取ってみてほしい。


It's a good book that makes you think about life.

人生について考えさせられるいい本である。

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