否定形疑問文への 答え方の違い

英会話を教えているときに、んん?となるのが否定形疑問文である。
否定形疑問文への答え方が日本語と英語で違う。
正直バイリンガルですら時々「どっちがどっちだっけ?」となる。

まず、否定形疑問文とは何なのか。

Don’t you play tennis?「テニスやらないですか?」

Don’t  you like that?「好きじゃない?」

Didn’t he get off work already?「もう仕事終わったんじゃないのか?」

上記のように否定形を使いながら質問することである。

否定形疑問文というのは、答え方が日本語と英語で異なる。

日本語では「テニスやらないの?」に対して、テニスをやる人は「いいえ (やります)」と答え、テニスをやらない人は「はい (やりません)」と答える。

しかし、英語は答え方が逆である。

Don’t you play tennis? に対して、テニスをやる人は Yes (I do)と答え、テニスをやらない人は No (I don’t)と答える。

この違いはどこから来ているのか。

日本語は、その質問の字面に合わせて答える。
英語は、その質問の内容に合わせて答えるのだ。

つまり英語はその質問の内容の動作をする場合やポジティブなものの場合はyesで、やらない場合やネガティブなものの場合はnoなのである。

Don’t you like that?「それ好きじゃないの?」は、好きかどうかが問われているので、好きならば yes (I like that)と答え、好きでないなら no (I don’t)と答える。

Didn’t you get off work already?「仕事終わったんじゃないの?」というのは、仕事が終わったかどうかを問うているので、終わっていれば yes (I am)と答え、終わっていなければ no (I am not)と答える。

誤解がないようにするためには、普通の疑問文で聞くのがよいだろう。
否定形疑問文で聞かれたときは、yes / no だけでなく、I am や I can’t など長めに答えると、間違って答えたときに、ちゃんと確認してもらえる可能性がたかくなる。

どっちだろう?思ったときは、So you did play tennis. や So you do like it. というように、「つまりテニスやってたんだね」「つまり好きなんだね」と肯定形で確認するとよいだろう。
この返し方は否定形疑問文だけでなく、話が長くなったり脱線したあとに確認するときにも使える。

今のところこの説明で大体は納得してもらえて、間違える確率がぐっと減っているのだが、これでもわからないという場合はまた別の説明を考えるので、コメントを残していただければと思う。


By the way, I tend to answer Japanese questions in the English way of answering. 

ちなみに、私は日本語の質問に対して英語的な答え方をする傾向がある。

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