Backseat driver という日本にない言葉

本日のテーマはシンプルな単語である。
Backseat driver という単語をご存知だろうか。
backseat 「後部座席」と driver 「運転手」という意味を知っていると、後部座席で運転する人、と訳したくなるかもしれないが、だいたいの意味はあっている。

backseat driver
「後部座席で運転の仕方の指示を出す人」「後部座席で文句を言う人」

運転する人ならば、一人は知っているタイプの人間かもしれない。
ちなみに、backseat とついているが、front passenger seat 「助手席」に座っていても、backseat driver と呼ぶ。

名詞として使える単語である。

Don't be a backseat driver.
「運転してないんだから文句を言うな」「後ろで文句言うやつになるな」

I rather drive because I don't want to be the backseat driver.
「色々口を出したくなるから、自分で運転するほうが好きだ」

また、文脈によっては、「傍観者」「流れに身を任せる人」などの比喩にも使われる。

Instead of being a backseat driver, you should be more active and take control of the team.
「人任せにするよりも、もっと能動的にチームをリードするべきだ」
「人任せにしないで、もっと自発的にチームを管理するべきだ」

Don't be a backseat driver, it's your life.
「傍観者になるな、自分の人生だろ」「人任せにするな、自分の人生だ」

書き出してみてから気付いたが、ある意味正反対の使われ方である。(コントロールしたい人とコントロールしない人)
どちらの意味かは、文脈で判断するしかない。


I prefer to be in the backseat and just sleep instead of being a backseat driver.

個人的には後ろに座ってバックシートドライバーになるより寝るほうがいい。


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