海外へ行ったときに気をつけること

日本人は不用心である。

日本で生活し始めて、よく思うことだ。

ズボンのお尻ポケットに財布をいれたり、場所取りのためにバッグを置いたままでいたり。

まあ、危機管理がなっていない。

そのため旅行や留学で海外に行くと聞いた時、必ずしている助言がいくつかある。


一つ、貴重品は手放さない。

鞄を置いて少し離れたら、その鞄はなくなると思ったほうがいい。
少なくとも、財布の中身はなくなる可能性が高い。

一つ、パーティへ行ったら、パンチボウルからは飲まない。

ホームパーティーでも人数が多い場合は、飲まないほうがいい。
パンチボウルとは、サラダボウルの大きいバージョンの入れ物と思ってもらえればいいと思う。
要は中身が丸見えで触れる状態で、何が入っているかわからないからだ。
途中で誰かがドラッグを入れている可能性もある。
同じ理由で、一度目を離したドリンク(テーブルに置いてトイレに行ったときなど)も、絶対に口にしないこと。
直接バーテンダーからドリンクは受け取ること。

これを言うと、みんな驚くのだ。
「そんな映画やドラマじゃあるまいし」と。
だが実際にそういうことは起きている。
何が楽しいのかわからないが、飲み物にドラッグを混入させる人間がいるのである。


一つ、夜に一人で歩かない。

車移動ならば問題はあまりないけれど、歩道を歩くのはリスクが高い。
誘拐もあれば、襲われたりすることもある。


一つ、「Hold (your hands) up」と言われたら両手を上げて動かない。

万が一警察などに「Hold up」(ほーだっぷ)と言われたら、「両手を上げろ」という意味なので、その通りにすること。
「Get on the floor」(げっおんだふろー)と言われたら地面にひれ伏すこと。
アメリカの警察は少しでも反撃されると思うと、容赦なく発砲するのである。
言葉がわからずに撃たれて亡くなった日本人がいると聞いたことがあるので、念のため伝えている。


「アメリカはそんな危険な国なのか」と思われてしまうかもしれないが、上記はそんなには起きない。(財布がなくなるのは他より頻度が高いかもしれない)
しかし、後悔先に立たずである。
しっかりと危機管理意識を上げて、心の準備をしてから海外へ出かけてほしい。

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