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オペラやバレエは現代の価値観にそぐわない⁈

先日こんなツイートを見つけた。

『蝶々夫人』嫌いだった。あれは当時の欧米人男性が海外赴任したとき、(女性の海外渡航は禁じられていたので)一時的に原地女性と結婚して帰国時には捨てていく、ということが横行していて、そうやって使い捨てられた日本人女性の話だから。端的に胸糞悪い

私自身はクラシックバレエ、オペラ、その他過去の文学作品など、昔のものは価値観が違っていて当たり前だと思っているし、それでも今も人気があると言うことはそれを超えた価値があると思っています。

バレエの男役はダメ男ばかり?

オペラについては詳しく知りませんが、白鳥の湖やジゼルなどの男役もなかなか最低では?

例えば白鳥の湖
ヒロインのオデット(白鳥)と恋に落ちたジークフリート王子
悪役ロットバルトと、オデットに見た目がそっくりな娘オディール(黒鳥)に騙されて、オディールに愛を誓ってしまいます😱
ヒロインのオデットとオディールは同一のバレリーナが演じるのが特徴の作品。
いくら見た目一緒でも、中身の違う2人。王子は見た目しか見ていなかったのか‥と思わなくもないです

改めて見返してみる

このツイートを機に、谷桃子バレエ団さんの白鳥の湖のダイジェスト動画を見てみました。
オディール登場までは飛ばし見してました‥

オデットとオディールは顔こそ一緒ですが、演技が違う
表情が悪役の顔!
うまくは表現できませんが、私が王子でも騙されそうなくらいに魅力的で誘惑してくるような演技でした!
でも、オデットとは別人だよね‥ それでも誘惑されそうな‥

悪役のロットバルトの演技も格好良かったです。
私も合唱劇で死神役を演じたことがあります。ライオンキングのハイエナ役もですが、悪役ってハマりますね👿

結論として白鳥の湖の作品は好きです

ストーリーだけではない⁈

大好きなバレエ漫画、絢爛たるグランドセーヌ
主人公の奏はとある作品を鑑賞して、ストーリーに没頭していて、登場人物にイライラしてましたが、思い返してみた時に、踊りの美しさに気付きます。

これって他のバレエやオペラにも通ずるものな気がします。

ストーリーが現代の価値観に合うかではない
音楽、振り付け、衣装の美しさ
ダンサーや歌手の能力や表現
バレエに関しては言葉(セリフ)なしで演じる力
などなど
こういったものにより価値が生まれるのではないかと思います

今、放送中の朝ドラ 虎に翼もフェミニズムを描きながらも現代とは少し違うジェンダー観ですし、現代の価値観にしなくてはならないのなら、少しでも昔のものを描くことができなくなるのではないかと思います。

蝶々夫人も白鳥の湖も世界中で上演されています。
ストーリー上の価値観が全てではないと思いますが、こういった価値観のズレが現代人のクラシック離れを呼んでるのか?
とにかく私はプッチーニ作品も、チャイコフスキー作品もその他バレエ、オペラ、クラシック音楽が大好きだから消えないで欲しいです。

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