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今日は父の呼吸器内科健診日

耳の遠い両親、診察でも話がスムーズに運ばないのできょうだいの誰かが付き添う。

今日は10時半から診察予定で
父は9時半から前もってレントゲンと血液検査に。

検査を終えた父が来て、さぁ呼吸器内科の先生と診察ね〜と思っていたら
看護師さんに呼ばれた。

「血液検査はしてから結果出るまで1時間かかるんですよ。今度はレントゲンより先に血液検査しておいてくださいね。
今から1時間待ってもらいます。」


母はそこで一気に機嫌が悪くなる。

「○先生は12時で帰ってしまうのに、診てもらえなかったらどうするの!!
あれだけ血液検査が先って言ってるのに(←ほんまに言ったの?)ボケてるんやから!」

「○先生は時間で雇われてるから、12時きたら患者が待ってても、さっさと帰るねんで!」(←診察室の○先生に聞こえてるんちゃう?という大声。)

このくだりを30周くらい繰り返す。(血液検査よ!早く結果でてー)

ようやく掲示板に番号が出ると
慌てて立ち上がって診察室の前で
待ち受ける母。
いや、まだ前に3人くらいいるんですけど。

その隙に父が私にそっと
「毎日あの調子で、同じこと繰り返して
怒るから、たまらんわ。」
と苦笑。

「ばあばの方があれボケてるんちゃうか?
社会性ないし。」

ずっと黙ってた父のホンネ。




今回、レントゲンで気管支炎の影が見つかり
肺炎になってはいけないので無理しないで〜と
言われた。

お医者さんの言葉も遮って食い気味に
話す母。
父に質問する言葉も、母が答える。
しかもずれてる
「ここしばらくで熱はありましたか?」
「とにかくしんどいってじーっとしてて。」

父に耳打ち。「熱は?」
通訳と母を静止する係が必要。

熱あったら肺炎、即入院となってしまう。
肺の病気を持つ父はちょっとしたことで
命取り。

毎日、しんどいって、じーっと座って動かないので、ちょっとは体操したり散歩したりしないと
寝たきりになるよ〜と
心配して言うが
なかなかやる気が起きない父。

「無理して、動いたらあかんみたいやな。」

そこは医者のお墨付きを得たように
ちょっと嬉しそうに何回かつぶやく。

「あんまり無理せんとくわ。」


子育て中は子どもに勉強したら?とか
言っても思うようにならないけど
今度は親。
「ちょっと体動かしな。」
「栄養のあるもの摂って。」

そう言っても本人がやる気にならないと。


わかってても
できないことってある。

「お父さん、動くとしんどいんやね。
ゆっくりしぃな。」

そう言うと
「無理したら気管支炎悪くなるからな。」
と少し笑顔。

こうすればもっと良くなるって
思うことはあるけど
本当はどうしたい? 父の気持ち。

宝山寺からの眺め



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