気になるツイート

今月2日　ナイジェリアのRasheed Akinkuolie大使は、独立以来度々起こる内戦で混乱が広がるエチオピアに向けて、イギリスを模した立憲君主制の再導入を通じての問題の解決を提案しました。彼はアフリカ大陸と国際社会は古の王国の再興による平和を疑わないと説きます。https://t.co/3jF1tvJTSw

— 本気半分トマタマ半分 (@berry2010528) January 19, 2023

　まあナイジェリアの大使が提案したとあるけれど、これは正式に政府へ提案として伝えたのか、何かのメディアに個人として寄稿したのかでだいぶ違うと思うけど、引用元の記事を機械翻訳で読んでみた限りでは、良くわかりませんでした。

　多部族で構成され国民意識の希薄な国で、その時々の権力者が自分の出身部族を優遇し、他の部族は被支配者に甘んじるという構造を打開するため、誰しもが認める人物を象徴的な君主にいただくというアイデア。
　同じ国の国民だという緩やかな仲間意識が最低限存在しなければ、民主主義は多数派による少数派虐めに堕してしまうでしょう。故に国民意識涵養のため誰もが一定以上の敬意を抱くだろう人物を象徴的な君主に据えるというのは、まあ理解できなくもないです。我が国も国民統合の象徴として天皇を戴いているので。
　しかしながらそのような人物が都合よく存在するかということ。また君主の権威は君主制が長年続いたことに依存していて、新たに表れた君主に国民を統合するだけの権威が備わるかということには疑念を持ちます。
　かつての皇帝の子孫を擁立するのなら、とも思いますが、それでも約半世紀ぶりの帝政復古が国民の統合を叶えるのか、色々想像力を掻き立てられる話でした。

　まあ外国の大使の「提案」が一つの国の政体を変え得るほどの影響があるかというと、まあ無いでしょう。
　とは言え、よく読むとこの提案の中には、内戦を収拾できないならアフリカ連合の平和維持軍でエチオピア全土を占領するとも言っているので、面白がってばかりもいられない話なんですが。