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犬闘病記

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11歳シーズー 闘病備忘録④

地元で信頼が厚く、待ち時間も長く、いつも患犬で盛況なかかりつけ獣医。ただし、事務処理が甘く、ホウレンソウもなっておらず、同じことを何度も説明しなくてはいけない場面があったり、出されるはずの薬が出されていなかったり、「次回予約をこの日にお願いします」という指示をしておきながら、該当日は定休日。

多忙なのはわかるけれど、事務すらまともにできず、後日「血液とエコーの検査代金が足りてないので次回もってき

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11歳シーズー 闘病備忘録③

2009年にお迎えしたシーズーは、二代目シーズーとして長年にわたり家族のアイドルで、癒しだった。正直、先代よりもお顔の造形は勝っていて、ぬいぐるみのようだった。ただ、先代が吠えもせず、悪さもそうしなかったのに比べて、二代目は、無駄吠えやごみを漁ったり、食糞をしたりと、問題行動も多かった。私はいちいち厳しく叱ったため、私にはまったくといっていいほど心を許しておらず、懐かなかった。

弱って、皮下脂肪

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11歳シーズー 闘病備忘録②

一週間ほどで腫瘍の組織の正体が判明。

するはずだったが、獣医は「はっきりしないんですよね」

具体的な分析結果が得られなかったとかで再調査になったという。それでも、ステロイド剤が効いて、胸の水が再度溜まらなくなったこと、投薬で腫瘍が大きくなっている気配がないことから、「悪性腫瘍には違いないだろう」と断定される。

がーん。

現実味がなかった。

「抗がん剤投与は、人間ほど副作用が強くないので、

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11歳シーズー 闘病備忘録①

2/14 誕生日を迎えた後からひと月ほど経った頃。本来の飼い主である妹が実家にやってきて、愛犬を抱っこして一言。

「なんか、息荒くなったね」

そうかな?年だからね。そんなこと、全く気付かずに、ただただ、

ご飯を食べさせて、おやつを食べさせて、外でお散歩して。

シニアなので、運動量は当然少なく、日中寝ている時間が長いなぁとは思っていたけれど、気にもしていなかった。

でも、妹の言葉が気になっ

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