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VRChatのフルトラ時における足トラッカーの固定について

 VRChatのフルトラ民の皆さん、トラッカーの固定って悩むと思います。実際のところ自分もクロックスだったりサポーターだったりの固定をしてきたのですが、結局は自作してしまうのが一番手っ取り早いのではないかなあと思ってしまったので、その説明や構造的な面白さを細かく書いて公開してみる事にしました。

 いろいろなトラッカー固定方法があって、それぞれ長所短所があるかと思います。各々の好みによってもかなり異なってくると思います。でもとりあえず、これを使っておけば良いんじゃないかな、という事で。


 とりあえず写真を載せるんですけど、こんな感じのスリッパをベースとして使います。

スリッパ1


 こんな感じのやつです。メッシュ素材なので通気性が良くて足の匂いもそこまでは気にならないし(清潔にしておくのは大前提として)、とりあえずフルトラ時に何かにぶつけても足の保護の役割はしてくれます。あとメッシュの層が厚いので、立ったりダンスをしても、スリッパがクッション材になってくれて足が疲れにくくなっています。非常に優秀。

 これを少し改造して、こうします。

スリッパ2


 はい、できあがり。足トラッカー固定の出来上がりです。と言ってもこれだけではひもで括り付けただけあないか!っていう風になると思うので、こういう形で紐で括り付けるとどうなるのか、細かく解説していきますね!

 まずかかと部分なんですけど、適当なゴム紐で固定を作っています。これは踵の固定で、最悪のケースとしてもしも足からスリッパが吹っ飛びそうになっても固定はしてくれます。

 スリッパそのものの足への固定力は、実を言うとトラッカーの固定力を靴ひもで稼いだ時点で得られているんです。その解説なんです。


 まずはこの状態ですね! ゴム紐は普通にお裁縫セットについているものを縫い付けてあって、トラッカー固定用のひもは普通の靴紐です。短いよりは長い方が良いかもしれないです。

画像3


 ここに靴紐を横から通します。あとから幾らでも修正は効きますが、長さは大体左右で同じ方が良いです。

画像4


 紐を通したら、次はお待ちかねのトラッカーを載せます。横から伸ばした紐を、トラッカー先端の角でクロスさせるのです。

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 次は裏側で交差させて、横の穴から紐を出して……

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 横から出した紐を交差させて、トラッカーの手前の角の、内側を通してあげます。

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  そしたら次はこう!手前から紐を出します。

画像8

 実践している方や、実践していなくとも感の良い方ならそろそろ気付いていると思います。紐を引っ張ると、トラッカーが下方向(足の甲がある方向)に引っ張られます。

 当たり前の事です。だけどこれ、この力が発生する事でスリッパが足に固定されるのです。すごい。考えた人、天才です。実は僕です。ごめんなさい黙ります。解説はあとで詳しくやります。


 あとは足を入れて、さっきの手前から出した紐を、トラッカの左右の角の後ろ側を通して、起動ボタンのあたりで結びます。リボン結びです。

画像9

 おっきい足ー!


 リボン結びにしたら、紐はどこか適当な場所に逃がしちゃいましょう!トラッキングセンサーは隠してしまっていますが、正直一つや二つ隠したところでそうそう飛ばないです。それよりも足とスリッパ―の固定力の方が大事です。


画像10


 これで完成です!結ぶのが一番大変だったかもしれません。でもこれで、クロックスには無い通気性、サポーターには無い足の自由度を手に入れました。踵はゴムバンドを通す事になりますが、少なくとも足首と脛の辺りは自由です。自由だー!!自由 is 何。


 出来上がり完成図はこんな感じになります。

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 で。

 どうしてトラッカーの固定力がそのまま足へのスリッパの固定力になるか、という現象への解説です。

 スリッパは四本の柱が合流する形で足の甲を通っていますが、これは靴紐を使ってその柱をトラッカー方向に縛ってしまっているんです。四本の柱に対して、その合流地点の中心点に向けてテンションを掛けている感じです。

 そうするとその力はどこかの方向に逃げようとするんですけど、トラッカーがそもそも上方向からテンションを掛けられているし、トラッカーの底面は普通に硬いので、横方向からトラッカーを固定する為にかけられたテンションがそのまま下に向く構造になっています。

 つまり、トラッカーの固定力がそのままスリッパの足に対する固定力として還元されるのです。お得! すっごいお得!!


 あ、これ以上書く事無くなった。気になった人はツイッターをフォローしてDMを頂ければ多分対応するかと思いますし、やってみたよ!っていう方がいたら宣伝したり説明したりしていただけたら嬉しいのです。

 とにかくこれはすごい。ひろまれひろまれ!

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