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キースマッシュ | daily

”くぁwせdrftgyふじこlpとは、インターネットスラングの一つであり、文字に起こすことが困難な、言葉にならない悲鳴などの表現に使われる言葉である。”

インターネットスラング、インターネットミームによって書き言葉の世界が汚染と言うか、変化しているのは皆様も実感されているかと思います。最近では、ハローブンブン、から話し始めるみたいな文化もあるらしく、これは動画時代のインターネットしぐさなんだろうと思うようにしています。人間は環境から言葉の多くを学んでいきますが、You Tube動画を見て育った場合と、CMのないサブスクリプションでアニメを見続けた場合とではどのような差が出てくるのでしょうか。しばしば海外の日本好きの人がアニメをひたすら見て日本語を覚えるという話がありますが、同じように海外ドラマを見続けて英語を覚えるということも可能だとは思うので、新たな学習に期待したいところではあります。

とはいえ、キースマッシュもQwertyキーボードの配列に影響を受けていたり、スマートフォンの親指中心のキータップの範囲に影響を受けているという話を読んでみると、やはり物のインターフェースの影響も大きいなと思うわけです。日本語のキースマッシュの代表例とでも言うべき冒頭の引用も、キーの配列と比べてみると何となく指の流れが見えてくるような気がいたします。

ここ数日話題の食べログ的おじさん構文みたいなものも同じように誰かに影響を与えているのかと思うと暗澹たる気持ちになりますし、ある程度自由に誰でも発信できるような環境においてジャーナリストを名乗ることのリスクというものについても考えさせられてしまいます。自分も自覚している以上におじさん構文に飲み込まれているのではないかという恐怖は常にありますし、そこから逃れるためには自戒を込めた日々の振り返りと、耳が痛くてもフィードバックに真摯に向き合うということが必要なのでしょう。

本の紹介です

Weeklyというのもあるよ。

dailyの方は文字通り日々気軽に読めそうなライトなものを、そしてWeeklyの方は有料というだけあって内容の充実ぶりはDailyの比ではありません。バック・ナンバーも100号を数え、どこから読んでも何かしら得るものがあるはずです。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
そして主宰うでパスタとキノコによる対談というかおしゃべりが聞ける特典付きです。


本日のBGM


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