BiblioTALK de KINOKO vol.036のお知らせ|2023-08-24
この告知は、うでパスタが書きます。
慶應(義塾?)高校野球部の全国大会優勝おめでとうございます。
平日の昼間からスタンドを埋め尽くし、高校スポーツの大会にもかかわらず球場を揺らすほどの声援で試合の帰趨に影響を及ぼそうとしたさもしいOBたちの姿ももうこれ以上評価を下げることのできない慶應義塾大学という犯罪組織について、テレビを通じて全国のみなさんの理解を深める機会になったのは大きな意味があると私は思います。
さて、その慶應義塾という精神風土については内外より「とにかく群れる」という証言が相次いでおります。他方、いまでは特段比較されることもなくなった早稲田というところでは人はあまり群れないようなことがOBからは言われておりますが、これは群れないタイプの人間が大学に行かないから知らないだけで、早稲田にも数万人の学生が常時在籍しておるわけですから当然その大多数は群れているに違いないわけであります。
そういう意味で前世紀の終わり頃までに早稲田大学を卒業したものにとって、そのカルチャーの本質的な価値は人が群れないことではなく群れない人間が大学へ行かなくても卒業できてしまう制度的なアレにあったのではないかというのが、あれから四半世紀を経て私の抱く実感です。そして今ごろは早稲田の学生といえども卒業後は飯を食っていくため必死に四年間の大学時代を過ごすのでしょうから、もはやそのカルチャーも大きく変容しており、実質的には当時と(いい意味で)まったく別の大学になっているのではないかと想像するのですが、いかがなものでしょうか。
ちなみに割と最近では米国西海岸・シリコンバレーで育てた娘が「バカなのでアメリカではろくな大学に入れない」と緊急帰国した私の元ビジネスパートナーのその「バカな娘」がみごと早稲田大学に合格を決めておりました。「コロナでキャンパスライフを奪われ……」というような言説も浴びるほど見かけた過去数年、そもそも数えるほどしかキャンパスに足を運ぶことのなかった私には何が奪われたのかよく分からないままになりましたけれども、件の娘さんは昨年あたりから足繁くキャンパスに通い、勉強にサークル活動にと朝から晩まで充実した日々を送っておられるということです。それはそれで本当に素晴らしいことだな、あまり若いうちからひねた世界観・人生観を抱えてはいけないな、というのがいまの私の正直な思いです。
さて、例によって当日のお知らせとなりましたが本日2023年8月24日(木)の20時頃より、月例のYouTubeLIVE配信・BiblioTALK de KINOKOをお送りする予定でおります。
配信はいつもの通り、当定期購読マガジンの購読者のみなさん限定で、配信URLはこのノートの末尾有料部分に記載されています。今日あたりは少し時間に余裕があったら久しぶりにツイッターのスペースと同時配信をするかもしれません。
配信ではいつもの通り、noteのサポート機能をもちいてご質問やご要望におこたえします。これは有料というか、まぁ仕様上いくばくかの投げ銭をいただくことになるが、真面目にすべて売上として税務申告しているのでご安心ください。
何か理由があって匿名で質問をしたいという方には質問箱も開放しています。こちらは無料ですが、できればそこは察していただきたいです。
夏休みがいよいよ終わるが、今年もなんだかまとまりのないままになってしまった。こんなことをしているあいだにこどもは大きくなってどこかへ行ってしまうのだろう。まじめに、もう一回か二回ぐらいしかチャンスはないのではないだろうか。そう思って今年も最後の最後になってあわててはとバスに乗ったりキャンプの予定を入れたりしているが、本当に親というのは虚しい職業だ。「親になるのはこどもと人生をもういちどやり直すこと」だというが、だとしたら実際に生まれ変わって人生をやり直したって、結局はこんな風に、後悔ばかりを残して夏は過ぎていくのだろう。
(うでパスタ)
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