心の目で見る
人は目に映るところを見るが、私[神]は心を見る。(サムエル上16:7 聖書協会共同訳)
人間が五感で得る情報の内、8~9割は視覚からだと言われています。
目って、すごい器官ですよね。
でも、心の目も使わないなら、肉体の目に映る情報に騙されることも多いかもしれません。
江戸時代の国学者、塙保己一(はなわほきいち)について、私たちがどれだけ目に頼っているかを示す逸話があります。
この人は7歳で失明したのですが、学問を積んで、ヘレン・ケラーからも人生の目標とされるほどの立派な学者になりました。
和学講談所で『源氏物語』の講義をしているときに、風が吹いて、ろうそくの火が消えたことがあった。保己一はそれとは知らず講義を続けたが、弟子たちがあわてたところ、保己一が「目あきというのは不自由なものじゃ」と冗談を言ったという。(ウィキペディアより)
人の心を、肉体の目に映るものだけで判断しようとすることも、暗闇の中でものを見ようとしているようなものなのでしょう。
神と同じレベルにはなれないけれど、心の目を開いて見るようにしたいですね。
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