よま|mouto

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よま|mouto

中学生クリエイター。ブログ・ショートショート等を投稿。 Yomba(another account): https://note.com/yomba

マガジン

  • ショートショート

    自作のショートショートをまとめています。黒のサムネイルが完全オリジナル作品、白のサムネイルがパロディや応募作品などです。

  • AIのべりすと

    AIのべりすとで遊んでみた記事。

記事一覧

固定された記事

--SS|Doppelgänger

「ただいまー」  夫が帰ってきた。  時計を見ればまだ午後6時。最近は帰りが早いので、一緒に夕食を食べる日が増えた。 「何食べたい?」 「何でもいいよ」  そんな掛…

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--SS|五月雨と傘

「もうすぐ梅雨だね。」  靴を履いた彼は、不意にそうこぼした。  気づけばもう春の暮れ、空は冴えない雲に覆われていた。  入学から早2年が過ぎ去ったが、彼がずっと同…

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--コラム|Philostratos

 フィロストラトス。名が与えられているにも関わらず、存在感の希薄な人物だ。彼の人物像を繙くと、師・セリヌンティウスの救命を諦めた挙句、メロスの説得も失敗している…

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--SS|めくらの王子

 国王には2人の息子がおりました。  兄の方は盲目の王子です。幼い頃に目を患って以来、王子は家臣に頼りきりでした。着替えも食事も移動すらも、自分でできません。王様…

2

--SS|irony

「おぬし、やってみよ。」  国王に指を差されると、若い家臣は視線を落とし、しばらくの沈黙を経て、頷いた。  老臣たちは俯く彼を何も言わずに眺めている。  2週間が…

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--AIが綴る『走れメロス』

みなさんこんにちは! 今回の記事では、お馴染み・AIのべりすとに、太宰治の小説・『走れメロス』の続きを書いてもらいたいと思います! AIのべりすととは、書き出しの文…

2

--SS|失恋墓地

 霧が晴れると、そこは墓場だった。  ここはどこなのか。なぜここにいるのか。そんなことを考えるよりもまず、恐怖で頭がいっぱいになった。  すぐにでも逃げ出したくな…

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--科拳

<おことわり> この記事は共テの誤字について、誇張した表現を含みます。また、本記事の内容について、正確性を保証するものではございません。あくまで、ジョークとして…

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--AIと考察!最速で2023年の今年の漢字大胆予想[よまログvol.16]

皆さんこんにちはー。 ご存知の通り、昨年(といっても4日前)の今年の漢字は「戦」でした。ロシア・ウクライナ間で起きた戦争や、北京五輪・カタールワールドカップでの挑…

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--Tokyo.2(with AIのべりすと)

これの続きです。 上のものと同じく、全文AIのべりすとに書いてもらい、一切の修正を加えておりません。 「そうだね。全然似ていないもんね」 「いや、それがそうでもな…

--SS|記念日

「婚姻届いつ出しに行く?」  私は、今付き合っている彼に声をかけた。婚姻届を出す日、それはつまり、結婚記念日を決めるということ。これから一生を共にしていく彼との…

3

--SS|矛と盾

 それはいまから一昔前、とある小さな王国での出来事である。  山に囲まれた盆地に広がる小さな集落・南村。そこで、一人の老いた職人が鍛冶屋を営んでいた。  ある日…

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--Tokyo.1(with AIのべりすと)

「No no, Tokyo now」という、友達とのLINEの中で出てきた謎のフレーズで、AIのべりすとに文章を書いてもらいました。  何一つ辻褄が合わない支離滅裂なこの物語を、どう…

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"Colorless green ideas sleep furiously"
(直訳:色無き緑の考えが猛烈に眠る)
という言葉を最近知った。
文法構造は合っているのに意味は通らない。
それを揶揄した、ノーム・チョムスキーという人物の言葉らしい。
それを画像で表したのがこれ。

--言語学オリンピック解いてみた[よまログvol.10]

こんにちは、よまです。 今日(11/23)は祝日。暇なので言語学オリンピックを解きました。 今回は、日本言語学オリンピック(JOL)のサイトの「JOLお試し問題集」に載っ…

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--SS|春暁

ああ、春の眠りは何で心地いいんだろう。 最近は寒い日ばかりだったから尚更だ。 布団の中から窓の外に目をやると、もう陽は昇っている。 夜明けにも気づかないほど気持…

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--SS|Doppelgänger

--SS|Doppelgänger

「ただいまー」

 夫が帰ってきた。
 時計を見ればまだ午後6時。最近は帰りが早いので、一緒に夕食を食べる日が増えた。
「何食べたい?」
「何でもいいよ」
 そんな掛け合いは日常茶飯事。夫が「何でもいい」という時は、本当に何でもいい時だから、昨日の残りものを出しても満足気。
 ご飯をよそって、カレーを盛り付けて、食卓に並べた、そのとき。

「ただいまー」

 夫が帰ってきた、再び。心臓が止まりそう

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--SS|五月雨と傘

--SS|五月雨と傘

「もうすぐ梅雨だね。」
 靴を履いた彼は、不意にそうこぼした。
 気づけばもう春の暮れ、空は冴えない雲に覆われていた。
 入学から早2年が過ぎ去ったが、彼がずっと同じクラスにいることもあり、時の変化をなかなか感じない。なんやかんや、僕の中学校生活にはいつも隣に彼がいた。
 寡黙でとかく目立ちたがらない彼も、僕の前ではよく喋る。卒業した小学校は違うし、付き合いは短いけれど、僕は誰よりも彼に詳しいつも

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--コラム|Philostratos

--コラム|Philostratos

 フィロストラトス。名が与えられているにも関わらず、存在感の希薄な人物だ。彼の人物像を繙くと、師・セリヌンティウスの救命を諦めた挙句、メロスの説得も失敗していることから、意志を貫徹する精神力や忍耐力が乏しい人物であることが伺える。三日の間友を待ち続けた辛抱強い師とは対照的だ。
 少なくとも、彼は石工には向いていないと言えるだろう。師のような忍耐力を持たない彼にとって、石材を削り続けることはもはや苦

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--SS|めくらの王子

--SS|めくらの王子

 国王には2人の息子がおりました。
 兄の方は盲目の王子です。幼い頃に目を患って以来、王子は家臣に頼りきりでした。着替えも食事も移動すらも、自分でできません。王様は、そんな王子の存在を恥じていました。
 一方、弟の方はたいそう壮健な若者でした。自分の部屋には召使一人入れません。自分のことは全て自分でこなします。そんな彼に、王様はしきりに感心しておりました。

 ある夏の日には、東西の隣国が手を組ん

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--SS|irony

--SS|irony

「おぬし、やってみよ。」
 国王に指を差されると、若い家臣は視線を落とし、しばらくの沈黙を経て、頷いた。
 老臣たちは俯く彼を何も言わずに眺めている。

 2週間が過ぎ、彼は王城から追い出された。
 王の期待に添えなかったのだ。

 その国では治安の悪さゆえ犯罪が絶えない。
 国王は犯罪を減らそうと、臣下の者を大臣に任命しては、対策を命じた。
 しかし、国王は冷徹であった。すぐに結果が見えてこなけ

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--AIが綴る『走れメロス』

--AIが綴る『走れメロス』

みなさんこんにちは!
今回の記事では、お馴染み・AIのべりすとに、太宰治の小説・『走れメロス』の続きを書いてもらいたいと思います!

AIのべりすととは、書き出しの文章を打つとその続きを書いてくれるという文章生成AIです。

このサイトでは、デフォルト(AIに好きに書かせます)・セリフ(台詞を優先)・ナラティブ(地の文を優先)など、さまざまなタイプの文章を書かせることができます。

今回は今挙げた

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--SS|失恋墓地

--SS|失恋墓地

 霧が晴れると、そこは墓場だった。
 ここはどこなのか。なぜここにいるのか。そんなことを考えるよりもまず、恐怖で頭がいっぱいになった。
 すぐにでも逃げ出したくなって、墓地に背を向けると、青白い顔に笑みをたたえた男が立っていた。足がすくんで動けない僕に、男がかすれた声で語りかける。
「ここは、あなたの失恋を葬った墓地なのです」
 男に促され、並び立つ墓石に沿って歩いた。
 最初の墓標は、20年前の

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--科拳

--科拳

<おことわり>
この記事は共テの誤字について、誇張した表現を含みます。また、本記事の内容について、正確性を保証するものではございません。あくまで、ジョークとしてお楽しみいただければと思います。

科拳か-けん【科拳】

〔意味〕
①(大事な場面での)くだらない過失。
 類-ケアレスミス
[例文]明日のテストでは科拳に気をつけよう。
② 原因のわからない過ち。

〔語源〕
 2022年度の大学入学共

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--AIと考察!最速で2023年の今年の漢字大胆予想[よまログvol.16]

--AIと考察!最速で2023年の今年の漢字大胆予想[よまログvol.16]

皆さんこんにちはー。
ご存知の通り、昨年(といっても4日前)の今年の漢字は「戦」でした。ロシア・ウクライナ間で起きた戦争や、北京五輪・カタールワールドカップでの挑戦など、様々なことがあった一年でしたね。

ということで今回の記事では、2023年の今年の漢字を予想していきます。まだ2023年は4日しか経っていませんが、ここではAIの力を借りて予想していくことにします。

↓今回使用するAIのべりすと

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--Tokyo.2(with AIのべりすと)

--Tokyo.2(with AIのべりすと)

これの続きです。

上のものと同じく、全文AIのべりすとに書いてもらい、一切の修正を加えておりません。

「そうだね。全然似ていないもんね」
「いや、それがそうでもないんだよ」
と、男は微笑んで言った。
「実はね、この人は、君のお父さんかもしれないんだ」
「そうなの!?」
「ああ、そうなんだ。そして君たち兄弟は、兄弟かもしれないんだよ」
「ほんとうに?」
「ああ、本当にそうかもしんないぞ」
「わあ

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--SS|記念日

--SS|記念日

「婚姻届いつ出しに行く?」
 私は、今付き合っている彼に声をかけた。婚姻届を出す日、それはつまり、結婚記念日を決めるということ。これから一生を共にしていく彼との大切な記念日を、軽い気持ちで決めたくない。彼も私の真剣な気持ちを感じ取ったらしい。いつもふざけ合っている私たちには考えられないくらい、真剣に見つめ合った。
 私がいくつか候補日を提示していくと、彼は相槌を打ちながら聞いてくれた。そんな彼を見

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--SS|矛と盾

--SS|矛と盾

 それはいまから一昔前、とある小さな王国での出来事である。

 山に囲まれた盆地に広がる小さな集落・南村。そこで、一人の老いた職人が鍛冶屋を営んでいた。
 ある日のこと。職人は店の窓辺に、一つの矛を飾った。そして、こんな看板を立てた。
「どんな盾でも突き破れる矛」
 そう書かれた看板は、多くの人の足を止めた。そして、それと同時に多くの人が慄きを覚えた。
 昔からその国では、嘘をつくことは神への裏切

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--Tokyo.1(with AIのべりすと)

--Tokyo.1(with AIのべりすと)

「No no, Tokyo now」という、友達とのLINEの中で出てきた謎のフレーズで、AIのべりすとに文章を書いてもらいました。
 何一つ辻褄が合わない支離滅裂なこの物語を、どうぞごゆっくりお楽しみ下さい。

「No no, Tokyo now」
と書いてある。
「東京って、何?」
「トーキョーはね、日本の首都だよ」
「へえーっ! じゃあ、日本も首都なの?」
「そうさ。だから日本は世界で一番大

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"Colorless green ideas sleep furiously"
(直訳:色無き緑の考えが猛烈に眠る)
という言葉を最近知った。
文法構造は合っているのに意味は通らない。
それを揶揄した、ノーム・チョムスキーという人物の言葉らしい。
それを画像で表したのがこれ。

--言語学オリンピック解いてみた[よまログvol.10]

--言語学オリンピック解いてみた[よまログvol.10]

こんにちは、よまです。

今日(11/23)は祝日。暇なので言語学オリンピックを解きました。

今回は、日本言語学オリンピック(JOL)のサイトの「JOLお試し問題集」に載っていた問題を解きました。

まあ、なぜ僕が言語学オリンピックを解いているのかと言えば、先日QuizKnockさんが言語学オリンピックの問題を使った動画を出しており、凄く面白かったので僕もやりたいな、と思ったからです。

お試し

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--SS|春暁

--SS|春暁

ああ、春の眠りは何で心地いいんだろう。

最近は寒い日ばかりだったから尚更だ。

布団の中から窓の外に目をやると、もう陽は昇っている。

夜明けにも気づかないほど気持ち良い眠りだったんだな。

アラームを止めて静まり返ったこの部屋。

耳をすませば、あちこちから小鳥のさえずりが聞こえてくる。

なんてのどかな朝なんだ。

記憶を辿ると、昨夜のことを思い出す。

毛布にくるまっていても、激しい風雨の

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