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ヨブ記と古事記の共通点

8 海が噴き出て、胎内から流れ出たとき、 だれが戸でこれを閉じ込めたのか。
9 そのとき、わたしは雲をその衣とし、 暗黒をその産衣とした。
10 わたしは、これを区切って境を定め、 かんぬきと戸を設けて、
11 言った。「ここまでは来てもよい。 しかし、これ以上はいけない。 おまえの高ぶる波はここでとどまれ」と。

ヨブ記 38:8-11 新解約2017

8 海の水(みづ)ながれ出(い)で、胎内より涌きいでし時誰(た)が戸をもて之(これ)を閉ぢこめたりしや
9 かの時われ雲をもて之(これ)が衣服(ころも)となし、黒(くら)闇をもて之(これ)襁褓(むつき)となし
10 之(これ)に我(わが)法度(のり)を定め関(くわん)および門を設(まう)けて
11 曰く此(ここ)までは来(きた)るべし此(ここ)を越(こ)ゆべからず、汝(なんぢ)の高浪(たかなみ)ここに止まるべしと

ヨブ記 38:8-11 文語訳旧約聖書

以下、『古事記と言霊』より引用

ヨブはイエスキリスト以前のキリストと呼ばれた人で、そのヨブ記に古事記と全く同じ意味の文章が見られることは興味深いことでありましょう。

海の水(みづ)ながれ出(い)で、胎内より涌きいでし時…

とは黄泉国(よもつくに)の雷神や黄泉軍(よもついくさ)を指します。
伊邪那美の命の思想上の後継者である須佐男(すさのを)の命は「海原(うなばら)(ウ言霊の領域)を治(し)らす神」であります。

雲をもて之(これ)が衣服(ころも)となし、黒(くら)闇をもて之(これ)襁褓(むつき)となし

とは、雲は八つの父韻、黒闇は五母音のことです。

関(くわん)および門を設(まう)けて

とは千引(ちびき)の石(いは)を比良坂(ひらさか)に置いた事に通じます。

汝(なんぢ)の高浪(たかなみ)ここに止まるべし

とは、塞(さ)へます黄泉戸(よみど)の大神と同様の事でありましょう。

ヨブ記のこの文章と古事記の黄泉比良坂の記事は全くの同一の事件を述べていることにお気付き頂ける事と思います。

以上、『古事記と言霊』より引用