2021.8.3. 辛くて希望が見えない詩


言葉を呑み込み
留飲を下げる
涙を流さぬように
息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐いて
吐いた息はいやに熱くて
胃の中に突っ込まれた言葉たちは
いえないいえない
傷として
泥のような塊として
そこで眠る
苦しい吐き気が
無能な我慢が
重く
私を沈めていく
息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐いて
息を吸って
息を吐いて
涙が止まらないんだ
息を吸って
息を吐いて
息を吸って
吸って
吸って
吐いて
のどが震えて
吐いて
吐いて
吐いて
ああ
ああ
ごめんなさい
ごめんなさい
ああ
ああ
ごめんなさい
ごめんなさい
ああ
ああ
ああ
ああ




ほしいものは慰めか
ほしいものは慈悲か
ほしいものは憐憫か
お前の高慢な欲を
お前は許すのか
ほしいものは救済か
ほしいものは許しか
ほしいものは施しか
お前の尊大な嫉妬を
お前は首肯するのか
ほしいものはなんだ
ほしいものは何なのだ
ほしいものをはやくいえよ
お前のくだらない尊厳を
お前はすがり続ける
私は振るい続ける
私は振り下ろし続ける
お前の汚らわしい脳を
破壊するために
お前に見合うものなど何一つないのだ
お前の生きる道は何一つないのだ
お前に許しなど何一つないのだ
それでも助けにすがろうとする
醜いお前を
私は殺す
そうして私は消えるのだ

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