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読書感想文 No.1

今回読んだのは、小野寺 史宜(おのでらふみのり)
さんの「ひと」という作品だ。

自分が感じたことを簡単に綴っていきたいと思う。

まず、この物語の主人公はめちゃくちゃ孤独である。

両親を亡くし、大学も辞め、お金もなく途方に暮れて砂町銀座商店街を訪れた時にから物語が動き出す。

孤独である主人公を通じて、人との繋がりの大切さと同時に、孤独であるが故に見つけることが出来る人生の楽しみのようなものを教えてくれる作品。

自分なりにあらすじを書くとこんな感じだ。

孤独な状態であるが故に、自分が大切にしている部分を浮き上がってくる。

そんな感覚は私にもある。

自分が沢山の人と関わって生きている状態よりも、孤独で制限がある(お金がない、時間がないなど)方が自分がやりたいことか明確になってくる。

当たり前のようだけど、本当にその通りだと思う。

私もここ最近は試験勉強やら貯金する為に、
時間にもお金にも制限がある状態で生活をしている。

そうすると、本当に自分がやりたいことや関わりたい人が明確になってきた感覚があった。

そうやって見つけた人や事をして過ごした方が人生は間違いなく有意義になる。

一度自分を孤独においてみるというのも大切なのではと改めて思わされました。

恐らく、そんなことも考えずに過ごしていると、
自分の本当に好きな人や事が分からなくなってくる。

この物語の中では、そういった孤独の中で見つけた自分にとって本当に大切なものを、沢山の制限(金銭面や時間など)がある中懸命に掴みとりに行く場面に胸を打たれる。

自分もそんな人になりたい。

正直、この主人公のような素晴らしい人間性は兼ね備えていないが、指標として胸にしまっておきたいと思う。

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