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Edcamp TAITOを始めます!

コロナ休校の時、育休中の私は何もできなかった。
困っているであろう子どもたち、親御さんが
すぐそこにたくさんいるはずなのに。

大好きなこの地域で、教育に携わる者として、
何もできないことがすごくもどかしかった。

それから、地域と教育について毎日のように考えるようになった。
お母さん達の学校には言えない不安や不満。
社会から見た変わらない教育現場と、
変化を起こそうと奮闘している先生達。
多忙すぎる先生方の悲鳴。

SNS上では教育コミュニティが溢れ、
毎日のようにオンラインでの学びの場が用意されている。
価値観を共感し合える仲間との、ワクワクする学びがある。
新たな学校が創設され始め、教育移住の話題もあちこちで聞く。

でも。

子どもたちの世界はどうだろう。
オンラインで気の合う仲間と学び合える環境にいる子が、
その子にあった教育環境を選択してもらえる家庭にいる子が、
この日本でどれだけいるのだろう。

きっと、大半の子どもたちは、
今日もランドセルを背負って地元の学校に通っている。 
毎朝、通学路を歩いて学校に向かう。
授業を受ける。給食を食べる。帰って宿題をする。
そこに、選択の余地はほとんどない。

子どもたちは、今も変わらず地域の中にいる。
置かれている環境の中で、精一杯生きている。

私が公教育にいる理由の1つ。
「たまたまその地域に住んでいた。」
という理由だけで集まっているからこそ、
多様な背景、価値観を持つ子どもたちが出会うことになる。

その混沌の中でこそ、育つ力があると信じている。
学校という小さな社会の中で、自分は価値ある存在だと感じて欲しい。

学校は、地域や保護者をもっと信じてどんどん開けばいいのだと思う。
外部の力を借りれば、変化だって起こしやすい。
学校外にも、子どもが安心して過ごせる環境がもっと生まれて欲しい。
いろんなタイプの学校も生まれて、選択肢を持てるようになったらいい。

そのためには、

専門家同士の学び合いも重要だけれど、
誰もが立場を超えて教育を考えられるような、子どもたちが過ごす地域に根づいたコミュニティが必要だ。

そんな想いから、edcamp TAITOを実施することにしました。
小さくても、丁寧に関係を作りながら長く続けていきたいと思っています。