見出し画像

探究PLAYers!への挑戦

先週から8週間の「探究PLAYers!基礎講座」に参加しています。
講師の方々がとても豪華で、著書を読んだor読んでみたい方ばかりだったのがきっかけ。

「探究」というキーワードに触れたことはあるものの、自分自身が経験があるのかどうかも自信がなく。これまで担任として子どもたちと過ごしてきた時間も「探究」と呼べたのだろうかという不安もあり。
コーディネーターとしても必ず必要な視点ですし「これまでの経験と結びつけながら、今こそ学ぼう!」と受講を決めました。
目の前のやるべきこと・やりたいことに追われがちな中、1週間ごとに映像講義でインプットしつつ仲間と定期的に学び合えるというのもとても魅力的でした。

ということで、せっかくの機会で学んだこと・考えたことをまとめていこうと思います。(ネタバレのないよう)

【第1回】ワークショップ

自分の人生をふりかえり、自分の探究心の原点を探る

自分の人生を振り返りつつ、お互いについて聴き合う時間でした。参加している方は高校の先生が多数。教科の専門もそれぞれですし、学校外から教育に関わっている方もいらっしゃって、初対面にも関わらずそれぞれの原点についてぐっと踏みこんで話ができたのがおもしろかったです。

探究実践をふりかえり、今後取り組む探究プロジェクトのテーマを決める

小学校教員としての12年間を振り返ると、学級経営や外部連携に力を入れていたこともあって、1つの教科を研究し続け専門性を磨くということはあまりできていませんでした。しかし、今は非常勤講師として「授業」のために学校にいます。だからこそ、授業を通して「探究」プロジェクトに挑戦できないものかと考えました。そんな授業作りに自分自身も没頭してみたいという願いもあります。

一方、Edcampや地域活動、教職員向け対話の場作りなど、今後チャレンジしたいことがあるのも事実です。授業作りにかける時間とそれらとのバランスについても試行錯誤していかなくてはいけないと思っています。

【第2回】ゼミ

映像講義「探究マインドセットとジェネレーター」 市川力さん

1年ほど前に力さんのFeel°C walkに親子で参加したことがあり、ちょうど「ジェネレーター」という著書を読んでいるところでの動画課題。食い入るように見ました。「あぁ、あの時みんなで山を歩きながら起きたことはこういうことだったのか。」「力さんの言葉や関わり方はそういう意味があったのか。」と実際の経験とも繋ぎ合わせながら見ることができました。また、力さんが終始とっても楽しそうに話されるので、一方的に見ているはずなのになんだか一緒にいるような、楽しい時間でもありました。こちらとは別にもメモがどっさり。これから本の続きを読むのも楽しみです。

特に印象的だったのは、
「みんな“なんとなく気になる”ものを見落としている。」
という言葉です。「自分たちにも発見する力があるんだ。好奇心があるんだ。」と気がつくところからスタートすると。

この時間に意味はあるの?
この授業の目的はなに?どんな力をつけたいの?

と、成長することや前に進むことを前提に過ごすことが多い教育界においては、すごく勇気がいることなのでは、とも思いました。
あえて、意識的にでも「なんとなく気になる」ことに立ち止まり、おもしろがる心と時間を設けることがじつはとても大切で、そんな時間があってはじめて、大人も子どもも楽しく学び始められるのかもしれないと感じました。

以下、動画を見ての私自身の振り返りです。

<おもしろかったこと・発見したこと>
「探索フェーズ」という概念そのものが発見でした。小学校現場で12年子供たちと過ごしてきたものの、こんな風にまっさらな状態で子どもと探求する時間はほとんどなかったかもしれないと感じました。作文のテーマや観察する物など子どもに選択できる部分があったとしても、常に「身に付けさせたい力」が前提にありました。大人が前もってレールを用意しない、子どもと共に学ぶ場の面白さを私はまだ知らないのかもしれません。
また、これまで私が力を入れてきた違いを認め合えるような安心安全な学級作りと、探究の関連性「自分の発見が誰かに認められている経験が1回あればいい。」が垣間見えたことも面白かったです。
<疑問に思ったこと・議論したいこと>
教科の縛りがある中での「探究」は具体的にはどう進めていったらいいのでしょう。「なんとなく気になる」について教科的目線でジェネしていくのか?難しいなと思いました。また、みんなで企み・動き出すCoLaboレーションの適切な規模感(人数)が知りたいと思いました。「弧」であちこちに触発されるところまでは学級全体で可能な気がするのですが、「みんなで」となった途端に教師や特定の子が引っ張ってしまうように感じます。いくつかのグループに別れてそれぞれCoLaboしていく方が自然かと思います。

2回の講座を終えて

「自ら選んだテーマである」&「仲間がいる」という学びの充実さを実感しています。学校の授業もそうあれたら。。。

思い返されるのは教員免許更新講習。じつは、免許更新済なのにも関わらず翌年もう一度別の講習を受けたことがあるんです。1回目の講習は「更新しないといけないから」という理由でとりあえず申し込んだ講習。あまり考えず、急いで申し込んだそれは、5日間のうち4日間は退屈で、何だかよく分からないまま終わってしまいました。一方2回目は、ワークショップ関連の友人たちがおすすめしているのを見て、あまりに魅力的だったので「更新済なんですけど、受講したいです!」と申し込んだ講習。こちらはときどき記録を読み返すほど濃厚な時間でした。講習のスタイルもワークショップ形式で、参加者同士の繋がりは今でも残っていたりします。

研修や講座は本当にたくさんありますが、

  • やらされではなく、自ら選んでいること

  • 一緒に学ぶ仲間とのコミュニケーションがあること

  • やらなくてはならない適度な課題があること

が本当に大事だなぁと思っています。

自分のフィールドでの実践に落とし込むことも必要な探究PLAYers!
日々の授業実践にどう活かしていけるだろうか。
残り8週間、たっぷり吸収&実践していきたいと思います!