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第1回 Edcamp TAITOを開催しました!

12月13日(日)の午後、大きな窓が気持ちのいい区民館集会室にて、第1回Edcamp TAITOを開催することができました。
コロナの影響もあり、15名+スタッフの少人数で3時間という、通常のEdcampよりはかなり短時間での開催としました。

以下、当日の流れに沿ってレポートさせてもらいます。 

ーオープニング・・・Edcamp TAITOとは?

Edcampについて簡単に説明した後に、Edcamp TAITOの主旨を実行委員の自己紹介も含めてお話しました。

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企業主催、大学主催等、国内でも様々なスタイルで開催されているEdcampですが、Edcamp TAITOは、そこに集う人々が街中で顔を合わせたり、一緒に新たなアクションを起こしたりすることができるような、子ども達の暮らしに繋がりやすい規模を考え、台東区での開催としました。

教育を学校だけが担うものとして捉えるのではなく、子どもに関わる全ての方々がフラットな立場で意見交換できる場にしていきたいと考えています。

ーテーブルごとに自己紹介

現役高校生からお孫さんのいる方まで、お仕事も本当に様々な方が参加してくださった第1回。自己紹介では、お名前、所属、参加したわけについて、テーブルごとにお話しいただきました。

事後アンケートからは、参加のきっかけとしてこんなコメントをいただいています。

自分の子どもが地域との繋がりが希薄だと感じるから。(不動産管理事務)

今の学校教育に関しては疑問に思うこともあり、みなさんとディスカッションしてみたかった。(特別支援学校教員)

地域のリアルな声を聞きたかったため(IT企業)

ーワールド・カフェセッション
「子どもたちのために地域としてできることとは?」

今回は、初回であり短時間であること、専門家集団の情報交換というよりも地域コミニュティの側面が強いという点から、全テーブル同じテーマで対話を重ねていくワールド・カフェという手法を取りました。

「子どもたちのために地域としてできることとは?」という問いに対して、それぞれの立場から感じている地域の課題や、既にある事業やサポート、これからやりたいことなどを自由に話してもらい、適宜キーワードをポストイットにメモ(コロナ対策のため)してもらいました。

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メンバーを変えて3セッション。時間が足りなかったという声を多数いただくほど、活発な時間となりました。

各テーブルを回っていても出てくる話題は本当に様々。
・人との繋がりに関すること(斜めの関係、親以外の大人との接点など)
・居場所に関すること(遊び場、公園、駄菓子屋、習いごと、放課後など)
・学びに関すること(学校、職業体験、公教育 ICTなど)
・そもそも地域とは? 

「同じテーマでも、立場が異なると話したい内容がこんなにも違うのか!」ということがよく分かったセッションでした。終了後の模造紙はこんな感じです。

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ー全体で一人ずつの振り返り
「子どもたちのために、私がしたいこと」

最後の振り返りでは、今度は自分自身に当てはめて「子どもたちのために、私がしたいこと」を考えてもらいました。立場が違うからこそ、セッションを終えた後に見える景色も一人一人異なります。A4用紙に書いたひと言を一人ずつ発表してもらいました。

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振り返り時に書いていただいたグラレコが出来上がりました!(見ていてワクワクします♪)

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1人ひと言の短い発表ではありましたが、その人ならではの熱のこもった振り返りに、自然と拍手が生まれました。

ーアンケートより

終了後のアンケートでは、貴重なご意見をたくさんいただきました!
アドバイスやご指摘もたくさんあり、次回に向けた参考にさせていただきます。

いろんな方、特に同じ世代の子育て中の親御さんとと忌憚のない会話ができ、たくさんの気付きがあったことです。(教職員)
ありがとうございました。
5回くらい回を重ねた先に、この会から生まれたアクションが町に繰り出せるといいですね!(会社員)
色々な職業、年代の方とフランクに意見を交換出来て楽しめました。話すことで、自分の中でもやもやしていた考えがクリアーになってきました。(保育ママ)
台東区内の人とこんなに話す機会を持てたこと自体が良かったです。
継続することに意味がありますね!!(フードデザイナー)
いろいろな意見が聞けたのが楽しかった。様々な立場から見る『地域像』の違いから議論を深められたので学びになった◎(学生)
小学校や地域について、知らないことがたくさんある中で、新しい知識と気付きをもらえました。こういったテーマで真剣に話し合う機会は実生活ではなかなかないので、とても貴重な経験になりました。参加させていただきありがとうございました。(会社員)

ー終わりに

Edcampは、ただ人が集まって話すだけの場です。
それだけの場に、何ができるのか。

ただ教育に対する漠然とした不満を発散させるだけでは意味がありません。

でも、第1回の振り返りでさえ、

「寄り道」を創る
・学校と家の中間の場所
・安全で、親も子も安心できる場所
親として、教師として、いろいろなことに取り組んでいる姿を子どもや生徒に見せる。
道で会ったら名前を呼んであいさつする。
公園で会ったらいっしょにあそぶ、しゃべる。

など、1人1人の前向きなアクションが生まれていました。

すぐに何か変化が起きるとは思っていません。

でも、

・地域と教育について自分ごとに考えるきっかけ
・子どもたちにとって、少しでもいい環境を作るきっかけ
・誰かが自分なりの一歩を踏み出すきっかけ

になることを信じて、開催していきます。


今回はワールド・カフェという手法を取りましたが、
・参加者にテーマを出してもらうOST(オープンスペーステクノロジー)方式
・ゲストを招いた講演会
・子ども達も一緒に対話をする会

など、目的に応じたいろいろな方法を試してみたいと思っています。

次回は3月中旬を予定しています!
 
まだまだ始まったばかりの私たちですので、試行錯誤を繰り返しながら、コツコツと継続していきます。

関わりたいという方、参加してみたいという方、ぜひご連絡いただけたら嬉しいです♫