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便太郎のおもひでぽろぽろ【第1話】目標上海!

2004年1月微笑みの国タイの首都バンコク。
バイヨークスカイ近くのインド人街にある
ボロアパートに居候。

日本を出て半年。
人生を賭けた大一番で得た金は残り10万円ほどになっていた。
(※このエピソードはいずれ記すので乞うご期待)

南米を目指して日本を出たはずが…
いろいろ旅しているうちに資金が枯渇しかけていた。
とりあえずバンコクで仕事探して小銭を稼ぐつもりでいた。

適当な経歴の履歴書作ったはいいが面接に行くわけでもなく
仕事を探す探す詐欺を日々繰り返し
朝からビアチャンをラッパ呑み。
空ビンを友人の部屋の壁に沿って並べていた。

それを眺めながら呆れる友人。
口には出さないが出ていけオーラを感じる毎日。
そろそろ居心地が悪くなって来たな…

空ビンが部屋を一周しそうになった頃、

そろそろ出てけよと言われた。

そりゃそうだ。
友人(家主)はタイ語学校に通いながらアルバイト。
部屋に戻ってからタイ語の勉強。

俺はというと毎日呑んだくれ。
伊勢丹のトイレでウンコして立ち読みが日課。
タイのVISAもそろそろ切れる。
プラトゥナム周辺をブラブラするのも飽きてきた。


プラトゥナ―ム


バンコク伊勢丹

しかし、我ながらよくここまで空瓶を並べたもんだ!
これについては大満足!
(つっちゃって)

あーあーどうすうかなぁ。
どうやらバンコクにいる天使は、
オレさまには微笑んでくれないようだ。

バイヨークからWTCに向かう陸橋の所、
BIGーCの対面にイサーン料理の屋台があった。
(今は見る影も無くなってしまったが…)
ここ結構おいしかったんだけどね。

そこで家主である友人とともに
ソムタムターイとコームヤーンをあてに
氷を入れたビアチャンを呑みながらだべっていた。

そすると友人が突然口を開く。

中国VISA無しで行けるんだって!

しかも、

上海の景気がめちゃくちゃ良いらしいよ!

へ〜
とオレ様。

中国?
興味ねーな…
三国志とか読んだ事ねーしなぁ。

上海?
なんか聞いた事あるけど…
イメージ湧かないな…
と思いつつ、
かといってこのままバンコク居てもなぁ。

絶対このまま毎日、呑んだくれて
仕事する気も起きないだろうしなぁ。

とにかく一番の問題は金が底つきそうって事なのだ。
このままではまずい、働かねば!!!

景気良いんだろ?
仕事くらい簡単に見つかるだろ?
ダメなら日本に帰ればいっか?
かる~く偵察だ。

どんな所かちょっくら行ってみるか?

行くの決めたら行動は早いオレ様。
速攻で、アソークのHISでBKK–上海の片道切符をゲット。

友人宅に、お世話になりましたの書き置きを残し、
赤バスでドンムアン空港へ向かう。
(当時まだスワンナプーム空港はなかった)

つづく



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