職業カメラマンとして高い機材を使う理由

職業カメラマンをしていると、現場でよく機材の値段について聞かれます。カメラ一式とドローンを含めると、総額はだいたい200万円ほどです。高価な機材を使う理由は、自分が使いたいからというだけではなく、相手の担当者を安心させるためでもあります。

大企業と仕事をするようになると、自分が必ずしも写真が上手いから選ばれているわけではないことに気づきます。僕が同じ会社から15年以上依頼され続けているのは、「大きなミスをしない」からです。

同じ企業でも、担当者は初めて会う方が多く、これまでの作例や実績を見せて納得してもらい仕事を始めますが、もう一押しとして使用している機材について聞かれれば説明します。高価な機材は、撮影者がリスクを取っている証拠となるため、担当者は安心してくれます。

担当者が不安になる理由は、もし担当者が全責任を負ってカメラマンを選び、自由に撮影できるとしたら気楽な気持ちで発注できるでしょう。しかし、実際の仕事では、担当者の上司や設計者から任されて僕に依頼が来るため、ミスができない状況に置かれます。良い写真を納品しないと、担当者が困るのです。少しでも不安を感じさせないため信頼のおける機材はとても重要だと思っています。

担当者の気持ちを自分に置き換えてみます。
全然思いつきませんが適当な例を考えました。

例)
自分のプロフィール写真を撮ってもらいたい →自分の責任でお願いするので 機材がどんなものでも気にならない。良い写真が取れればOK。

例)
取引先の社長のプロフィール写真を頼まれた→カメラマンのミスは自分の責任になるのでカメラマンの実績や使用している機材まで気になる。
見た目から明らかに高い機材でセッティングして撮れば安い機材と写真の仕上がりが同じだとしても喜んでもらえるます。

機材はどれをつかっても今どきなら大体綺麗に撮れると思っています。
クライアントの方に安心してもらうために高い機材を揃える理由になっています。
以上がなんとなく僕が高めの機材を揃えて撮影しているかでした。





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