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#007 人生を神視点で実況してみる

こんなツイートをしました。

この記事の内容とは少しずれますが、一旦このツイートの背景を説明します。

言及した中田花奈さんは、アイドルグループ乃木坂46の元メンバーで、現在はプロ雀士として活躍されているタレントさん。

僕は94年生まれなんですが、同い年なのもあってめちゃくちゃ尊敬している方のうちの1人です。


確か乃木坂メンバーだった時代に、「トップ目取ったんで!」という麻雀番組(結婚宣言で話題になった須藤凜々花さんの冠番組だった)で、冠番組争奪の対局かなんかで優勝したのが中田花奈さん。見事、自分の力で冠番組を掴んだのです。
(現在もその冠番組「トップ目取れるカナ?」は継続中)

このあたりから、麻雀好きだった僕は彼女に注目してたんですが、そんな彼女が、最高峰の麻雀のリーグ戦であるMリーグに今シーズンから大抜擢。


賛否色んな声がある中、それをも力に変えて新天地に飛び込んでチャレンジしている彼女。

そんな彼女の記念すべきMリーグ初戦が昨日だったのです。

ずっと追っていた身だったので、もちろんリアルタイムで応援しておりました。


麻雀の詳細な内容にはここでは触れませんが、初アガリである見事な跳満ツモもあり2着。

彼女の新たな挑戦を、これからも見守っていこうと思います。


というのが前口上。


僕、元々麻雀は好きではあったのですが、そこまでずっとMリーグを追っているわけではありませんでした。

なので、中田花奈さんの参入を機にMリーグへの興味が再燃し、今回久しぶりに「麻雀の放送対局」を視聴する機会となりました。


そこでの気づきは、「麻雀の実況解説」について。


もちろんMリーグにも、試合ごとに実況がありますよね。

先日は実況が松嶋桃プロ、解説が河野直也プロでしたが、いわば実況は「神目線」。


4人全員の手牌が見えているという本来の麻雀ではあり得ない視点から、この牌の残り枚数はどうだ、次この牌が出て放銃になりそうだ、という実況をするわけです。


麻雀の実況としては当たり前になっているこの構図ですが、妙になんかこの「神目線」という視点が頭に焼き付いていた段ですよね。


というのも、

あー面白かった、と中田花奈さんの試合が終わった後、やることやるかーと思って皿洗いをしにシンクに向かいました。


そしたら、聞こえてくるわけです。脳内で。


実況「さあはにぽ選手、いつもダラダラと時間がかかっている皿洗い、今日は手際よく完遂することができるのか??さらに炊飯器には昨日保温しっぱなしで放置している白米も残っているぞ?気づけるのか??」

解説「白米は昨日5.5合炊いてましたからね。今日何もしなければ、かなり勿体無い損失になってしまいますね」


自分の人生をもし実況している第三者がいたとしたら、いわば神視点があったとしたら、、

という実況解説が自然と始まったのです。


普通1人だけの時間って、誰の目線もないからだらけてしまいがちじゃないですか。


逆に、中田花奈さんのように、これだけ人気のMリーグの舞台に上がる。
つまり、大勢の人に自分のプレイを見られるからこそ身が引き締まり本気になれるわけで、

もし怖い先輩の前だったり、締切厳守の仕事だったり、そういう「第三者から見られている」という圧力があることで、だらけずに本気を出せる。
という側面は間違いなくあるでしょう。


実際、自分の人生というのは他でもない「自分」が観測者として一生存在するわけで、

観測者としての自分が、「皿洗いなんかせずにだらけちゃえよ」と囁く悪魔でもなく「今皿洗いをしておけば後々楽ですよ」助言する天使でもなく、全てをフラットに捉え現状を伝えるにとどめる実況解説となることで、

僕個人の感覚として、かなり身に引き締まる思いがありました。


中田花奈さんは、あれだけの舞台で自分自身の一打一打を100万人単位の人に見られているわけで、だからこそ適当な選択はできないわけです。

もし、1人でコンピュータ相手に麻雀を打っている時と比べたら、どれだけ真剣になろうと意気込んでいたとしても、実際の心境も集中力も、Mリーグ本番の舞台と比べたら緩いものになってしまうはず。


それと同じで、あたかもフラットに捉える「神目線」、つまり麻雀のような実況解説を自分に内在させることで、何か、身が引き締まる思いがあったのです。


まるで本当に誰かに見られているような、

もしここで皿洗いをせずにだらけてしまったら、炊飯器のご飯を放置してしまったら、

ネット上でバカにした声や落胆の声が飛んできそうな、

そんな緊張感が走ったのです。実際はたった1人なのに。


これは、人生で使えそうなライフハックだな、とその時確信しました。


たとえ1人の時だけでなく、パートナーや友人、仕事先でも使えるでしょう。

脳内で、実況解説を起動させるだけで、フラットな第三者が、自分の甘えた考えを一切遮断した「実況」をしてくれるわけです。



「おぉーっと、ここぞという場面で他人任せだーー!これでいいのかはにぽ!」

「さあ、気まずい相手と話がしたくないがために、時間稼ぎでトイレに逃げ込んだ!」「はにぽ選手はこういう逃げ癖がありますねぇ」


まさに、いつも何の気無しにとる自分の行動が、偏見なくフラットに見ることができる、いいマインドセットだなと感じました。


今日も、「もう何もしないまま16:00を過ぎそうだぞ??今日もこのままだらけて終わってしまうのか??」という脳内実況のおかげでカフェに出向いてこの記事を書けています。


ぜひ、試してみては。


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