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「2進数データから直接スイッチを操作できるパターン」で制御を簡単に-その4-

5.ウエノコイルに学ぶ

5.1はじめに

 ユーチューブ「求めよ!さらば与えられん 世界標準「ウエノコイル」のヒミツ」YBC山形放送公式チャンネルは、大変参考になりました。特に、「実績がないので採用できない」との部分においては、そういうことがあるのを知りませんでした。
 そして、実績を作り採用された以降は、1億個以上も生産され、模倣品含めて10億個以上も世にでているとのことですので、「ウエノコイル」で市場が拡大したことは、凄いと思いました。歴史が動いた瞬間を動画で知ることが出来ました。

5.2ウエノコイルのあらまし

「実績」を柱に、あらましを整理すると下記のようになります。

  1. 下請け、取引停止からの巻き返し

  2. 2004年トロイダルコイル生産量日本一

  3. 人手でしか生産できないといわれており、生産性向上が切迫

  4. 2005年自動巻線機試作

  5. 結果、人手での倍の時間がかかるも、24時間稼働させ、作業量と正確さ、全行程一貫製造を可能にして、実用化

  6. トロイダルコイルは、エアコンに特化され、多様な電化製品に使えるコイルを模索し、「ウエノコイル」を2011年に開発成功する

  7. 「ウエノコイル」は、小型化と高速巻線に成功し、人手より20倍速く巻けるようになる

  8. 国内メーカーに提示し、評価も高く、測定性能も認められるも、「実績」が無い事から採用がされなかった

  9. 韓国のメーカーに売り込み、「実績」を作り国内メーカーに採用されるも、模倣品が出回るようになる

  10. 「ウエノコイル」が1億個生産されるとすれば、9憶個が模造品として出回っている現状となっている

  11. 結果、「ウエノコイル」が世界標準と言われるようになっている

最後に、上野社長の歴史観もお話されております。

・歴史は、何時でも変わって行く
・歴史には、トレンドがあって変わる方向がある
・歴史は、「変える」ものを後押ししてくれる力がある
・トレンドに沿った方法を見けることが、成功するためのセンスである

5.3「実績」が必要であること

 先ずは、「求めよ!さらば与えられん 世界標準「ウエノコイル」のヒミツ」YBC山形放送公式チャンネルの取材を受けていただきました株式会社ウエノと上野社長に感謝申し上げます。公開いただきましたYBC山形放送公式チャンネルにも同様に感謝申し上げます。
 さて、このユーチューブが無ければ知るきっかけもありませんでした。OpenAI社のChatGPTいわく「ウエノコイルが世界標準として認識されるようになったことは、その品質と性能が市場で広く認められた結果です。」ということで、「実績」が如何に重要かを知ることになりました。

「評価」が高くても、「実績」は、必須であることを!

私に、ChatGPTが教えてくれたことは、以下の抜粋です。

「↓↓↓抜粋↓↓↓
製品の採用にあたって「実績があるか」を求めることは、日本企業に限らず、世界中の多くの企業で一般的に行われることです。これは、リスクを最小限に抑え、信頼性のある製品を選定するための重要なプロセスです。以下の理由から、多くの企業が実績を重視します。

1.信頼性と品質の保証:
・・・・・既に市場で成功している製品を選ぶことで、予期せぬトラブルを避けることができます。

2.サポートとメンテナンス:
・・・・・導入後のトラブルシューティングやアップデートがスムーズに行えます。

4.市場での評判:
・・・・・口コミや評価が高い製品は、新規導入時の懸念を減らします。

5.コストの妥当性:
・・・・・コストパフォーマンスが明確であり、企業は予算計画を立てやすくなります。・・・・・長期的なコストメリットを見込むことができます。

 このように、「実績があるか」を重視することは、どの国の企業でも見られる一般的なプロセスです。特に、新しい技術や製品を導入する際には、実績が重要な判断基準となります。
↑↑↑抜粋↑↑↑」

ということで、改めて認識したしだいです。(このことを、一瞬で文書に起こしてしまうChatGPTは、凄いですね。)

5.4新たなアイデアを活かす手順

 お陰様で、いかに「実績」を作ることが製品化に必要なのかは、分かりました。

 最近、0-1、1-10、10-100といった言葉を耳にするようになりました。

・0-1:無かったものを考案して、未来の扉の鍵を作る。
・1-10:考案を具現化して実証でるようにし、未来の扉を作り、その扉を鍵で開けることが出来るようにする。
・10-100:製品化して世の中に出回るようにし、どこでも入手できる扉にし、誰でもが取り付けることができ、誰でもが出入りできるようにする。

 この流れとは別に「実績」を作ることが出来ないと、製造も出来ないし、商品にもならないということになる、気がします。

おそらく企業様では、自然に達成できているのでしょうね。

ウエノコイルに当てはめて見ますと、下記のイメージでしょうか。

0-1:株式会社ウエノ
1-10:株式会社ウエノ
10-100:部品製造⇒株式会社ウエノ
「実績」:韓国のメーカーでの製品への採用
10-100:製品製造⇒各製造メーカー

5.5まとめ

「ウエノコイル」が歴史を変えたことは実感できましたし、「実績」が必要なことも分かりました。
動画の中でも、「歴史は、何時でも変わって行く」とおっしゃっておりました。

 歴史学者の磯田 道史(いそだ みちふみ)さんも、NHKのWebページ「歴史学者・磯田道史 「歴史は韻をふむ」!?」で、歴史観を述べておりました。

 今回は、「学ぶ」ということで、引用ばかりで恐縮ですが、ここからまた歴史が動いていると思います。できなかった機械化が、できると証明できましたので、また、次のトレンドがどのようになるのでしょうか。今回の製造個数からしますと、「実績」の求め方も変わって行くのかもしれません。


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