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【シャニマス】#01 八宮めぐるは記号じゃない

※この記事はそれまでアイドルゲームにハマることのなかった僕が、
 この一年でシャニマスアイドル23人箱推しに至るまでを淡々と描く秘密のメモ帳です
 過度な期待はしないでください


【記号化】:①一定の事象や内容を代理・代行して指し示すはたらきをもつ知覚可能な対象にすること。

インターネットなどを通じて多種多様なコンテンツがはびこる21世紀現代、
そのあまりに膨大な情報量を処理するために、人々は新たに知るものを次々と記号化していくことで分類し、機械かのように整理した。

キャラクターの性格や個性も「ツンデレ」「アホの子」「無口クール」「黒髪ロングの委員長」「即堕ち2コマ系姫騎士」など、とにかく記号化し、同好の士を探すために使用した。検索における【タグ】はその最たるものである。

そして、キャラクターを表す記号から個性を想像して、そのキャラクターを好きになった。そのキャラクター自体をよく知らなくても、好きになった。
──いつからか僕は【記号】そのものを愛し、求めるようになっていた。

これは僕の反省文であり、シャニマスへの感謝状である。


①シャニマスとの出会いと「八宮めぐる」の第一印象

導入からポエム全開で進めたので、読者がそっ閉じしてないか気になるところですが、ここまで読んでくれた方は適正あると思うので、ぜひとも僕と友だちになりましょう。

本題に入ります。

僕がシャニマスを始めたのは、1stAnniversaryキャンペーンで無料10連ガシャが2~3週間毎日引けると聞いたからでした。
前々からイラストの綺麗さはツイッター上でも流れて見ていたし、何よりキャラデザインが自分の好み超どストライクだったから「あのイラスト+キャラが引けるってそれだけで絶対楽しいじゃん」と思って、ちょうどスマホ版が出たという機会も経て、即インストール。

プラスして格ゲー勢のナウマンくんの配信を見て、元々好きだったパワプロのサクセス的なゲーム性であることを知っていたのも結構デカイ。

インストールして、まず一発目に訪れたのはみんなダイスキ「運命の出会いガシャ」。
スマホゲームを始めるとき、自分の中でビビッときたキャラを引かないと始められないような重度のリセマラーとしてはこのガシャ仕様は神からの贈り物でした。

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で、まぁ当然これを引いて、「だーれだ?」する胸がでかいアイドルの演出にバリびびったり、突進してくるランドセル小学生の右アッパーを避けようとしたり、前髪を直す仕草がかわいい女の子がいなくなったと思ったら後ろからヒッキーみたいなかわいい女の子が出てきてなんだこいつ座敷童子か?と思ったりしたわけですが、
よくよく考えてみたらこのゲーム、何人アイドルがいてどんな性格かも知らなかったわけですね。なのでRアイドル一覧とプロフィールを見てみることにしました。

で、ズラっと見たときに明らかに僕の好みの【明るく元気な女の子】がいたんですよ。

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金髪・二つ結び・快活で明るい・声が可愛い  ……う~ん満貫!(当時のぼく)

というわけで、僕の運命の出会いは八宮めぐるちゃんになったわけです。
ホームセリフの「ッッップッロッデューサー!」の言い方がホント元気でいいね~とかホクホクしながら、さっそくWINGに挑戦したんですね。

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正直な話、キャラはかわいいなーとか思っていたものの「ストーリーはまぁスマホゲーだし(このときまだenzaのことをしらない)斜め読みでええやろ」と、どちらかというと育成ゲーム部分を楽しんでいました。

で、そんな斜め読みで僕が抱いた第一印象は

・とにかく元気。人懐っこい
・友達の助っ人してるスーパースポーツガール。天才型かな?
・この子、無自覚にクラスの男子に「八宮って俺のこと好きだよな……」と思わせてるでしょこれ

こんな感じでした。
実際これ自体はそんなに的外れじゃなかったんだけど、WING優勝のために繰り返し読み進めていくと、ちょっと引っかかることがあったんだ。

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僕が勝手に抱いていた【八宮めぐる】は、こういう悩みがあっても「ほら、お互いに謝って仲直りしちゃお!」とか言い出す、ハイハイ君は本当にコミュ力っょぃっょぃ、って感じのタイプで、こういう悩みからは縁遠いのかな?と思っていた。
それでもまぁ、本当に友達想いの良い子なんだなぁ、という感想になるくらいで、このときは大して気にしなかったんだけど……。

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証拠の品はこれです。
ここで「え、この八宮めぐるってキャラ……もしかして単なる【明るく元気な子】じゃないのか……?」という疑惑を覚えます。
そしてそれは、このゲームを続けて1ヶ月ほど経った4月中頃に「確信」に至ります。

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余談ですが、「Star n dew by me」まで読み進んだ今見返すとここもヤバい


②解答編「チエルアルコは流星の」

2019/04/19。
このカードが実装されました。

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イラストが出た瞬間に心臓を掴まれたような気がしました。
「小さな夜のトロイメライ」でも少しぼーっとした所謂【元気いっぱいガール】ではないめぐるの表情を見ることはありましたが、それとは別次元からの衝撃。
だってこれ、自身の姿を見てこんな表情してるじゃん……。それってもう自分に対して深くなにか思うことがあるってことじゃん……。
単なる【明るく元気な女の子】は、こんな表情しません。

そしてこのコミュ~TRUEまで見て、シャニマスで初めて涙しました。
この辺りについては、チエルアルコおじさん達がもう語り尽くしているところだと思うので、僕からはあえて語りません。

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ただ、ひとつ。
僕の中で八宮めぐるが【明るく元気な女の子】ではなく《八宮めぐる》になった瞬間であり、シャニマスが【スマホのキャラゲー】ではなく《アイドル育成シミュレーションゲーム》になった瞬間はこのときでした。



これで僕が《八宮めぐる》推しになった話はおしまいです。
「ああひかりよ」内でのめぐるの発言、

(「イルミネは太陽みたいだった」という発言を受けて)
「できればなんだけどね……?」
「夜の太陽にもなりたいなぁって思うんだけど、どうかな?」
「太陽の光は元気が出るけど、
 たまにそれだけが正しいようにも見えるから」
「夜のすみっこに置いてもらえるような
 やさしいひかりにもなりたいなーって」

が、めぐる自身が辛いときや苦しいときに求めていたモノがそう(スタンド・バイ・ミー)なのかな、相当にツボ抑えてんなぁ……とか色々語りたいことは山ほどあるのですが、このペースで書いてしまうと絶対23週持たないので今回はやめておきます。。



以下は蛇足という名の隙あらば自分語り。


③【記号化】の功罪

僕はあんまり大きくはないゲーム会社でディレクターなる職業で働いてます。いわゆるゲーム全般の進行役的な立ち位置なので、ときにスマホゲーム用のキャラ原案(設定資料書)を考えたり作ったりもします。

・このキャラは「◯◯」で「△△」で「✕✕」
・トレンド的に「◻◻」の要素を入れたい
・(今流行りの)~~ってキャラみたいな

確かに伝わりやすいかもしれないし、資料のまとまり具合としては良いのかもしれない。しかもスマホゲーのキャラなので大量生産しないといけないから、個性分けとかを考えるとこのように【記号化】したほうが簡単でもある。

でも、本当のキャラクター(人物像)って言うのはそう一口に表現できないところに魅力があるんだと、《八宮めぐる》を始めとする《シャニマスのアイドル》たちに気付かされました。

こうして記号化至上主義者は心を入れ替え……
ってなるとお話としてはキレイなのですが、実際には作業コスト的な部分があるので未だ【記号化】資料作成は続けています。

ただ、そうして出来上がったキャラクターを単なる【記号】じゃなくて、ちゃんとひとりのキャラクターとして向き合って最大限魅力を引き出すこと、それは僕らクリエイターに課せられた使命なのかなって、そういう矜持を意識するようになりました。

気付かせてくれて本当にありがとうな、シャニマスくん。
まいどまいど、このクオリティのシナリオ用意するの本当に大変だと思うけど頑張ってほしい。課金ならするから。



……なんだか推しアイドル(めぐる)の話から離れてシャニマス全体の話になっちゃっていた気もするけれど、最後にこれで〆ればなんとかなるって偉い人も言ってたよね。

(よし、楽しく話せたな)




P.S.

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