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【アーカイブあり】コミュニケーションは発信からはじまる〜ヒントはエンジニア文化に〜

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こんにちは!
私たちは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しております。

当社のビジョンは、『「なりたい」を解放する』。
ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアが新しいことにチャレンジし、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。

女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きしました。
今回は第14弾となります。

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今回お話を伺ったのは、SREとしてご活躍中のことみんさんです。

今は技術コミュニティでの登壇を積極的にされていて回数も多いことみんさんですが、人前で話をするのが苦手な時期もあったそう。学生時代からの新たな挑戦や取り組みによりどのように克服したのか、また、コミュニケーションをとる際に気を付けていることや大切にしていることなども詳しくお伺いしました。

このインタビューでは、自分らしく働くために進んできたキャリアの遍歴と模索について話していただきました。

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泣いてしまうほど人前に立つのが苦手だった

ーー現在のお仕事を教えてください。

2021年に株式会社ウィルゲートに新卒入社し、現在4年目です。3年目まではWebエンジニアとしてプロダクト開発全般を担当していました。最近はSREに転向し、複数のプロダクトのPHPのバージョンアップやライブラリのアップデートなど、機能開発以外の裏側の業務を担当しています。

また、副業で株式会社サポーターズの運営する技育プロジェクトでメンターをしています。エンジニア学生向けのハッカソンのメンターや司会、他にもイベント運営などを行っています。

業務外では技術コミュニティにも積極的に参加していて、特にPHPコミュニティを中心に様々な技術系カンファレンスや勉強会に参加・登壇しています。PHPカンファレンス北海道2024やPHPerKaigiでは運営のコアスタッフとしても活動しています。

ーー技術コミュニティでの登壇を積極的にされていて回数も多いと伺ったのですが、元々人前に立つのは好きだったんですか?

元々はとても緊張しやすくて、人前に出るのが苦手でした。
例えば、学級委員をやりたいと小学5~6年生頃から思い始めたんですが中学校に入っても人前で話すことへの緊張が続き、立候補しても前に出ると話せなくなったり、泣いてしまうこともありました。

苦手でも立候補していたのは、みんなを引っ張っていく存在がかっこいいという憧れがあったからだろうなと思います。でも、憧れだけでは人前で話す緊張感が治らず、なかなか望んだ結果は得られませんでした。

一新した環境で得た自信と新たな出会い

ーーどうやって苦手を克服したのですか。

高専への進学です。人間関係リセットというか、ほぼ知っている友達がいない環境に身を置いたことで、「人前で緊張して泣いていた私を誰も知らないぞ」と思えて挑戦することができました。変わらず緊張はしていましたが、少しずつ成功体験を積むことで自信に繋がってきたと思います。

ーー技術コミュニティに出会ったのは苦手を克服したあとですか?

そうですね。高専の3年生ごろに参加したカンファレンスをきっかけに技術コミュニティを知って、そこから参加するようになりました。北海道にはITコミュニティを支援するための団体があり、北海道各地の高校生・高専生・大学生と繋がってわいわいと楽しんでいました。

ーー参加者から、登壇や運営スタッフなど、運営側に回るようになったのはなぜですか。

運営スタッフの活動は、私の人生が変わったようにエンジニアとしての楽しさを知るきっかけをいろんな人に届けたいと考えているのでやっています。

学生の頃に、技術コミュニティやカンファレンスでいろんな大人や大学生と話したり、登壇している人々を間近で見たりしたことでエンジニアになりたいと思うようになりました。高専へは「数学が得意だし、理系が面白そう。寮があるので通いやすい」などの理由で進学したので、プログラミングは入学してから初めてやりました。元々面白そうだなとふんわりしたイメージは持っていましたが、コミュニティを通してこういうエンジニアになりたいなと進路として明確化したんです。

スタッフの活動はボランティアですが、参加者に楽しんでもらって、技術コミュニティをきっかけに人生が変わる人を増やしていきたいです。誰かの登壇を見ていた人が登壇してくれたり、スタッフとして参加してくれたらとっても嬉しいですね。

今年のPHPコミュニティは特に盛り上がっていて頻度がすごいんですが、1〜6月まで毎月PHP系のカンファレンスがあって、上半期だけでコアスタッフを2回、登壇を4回しました。特に役割がなくても全部参加していますね!

ーー登壇自体には興味があっても、発表やLTのテーマが思いつかない方も多いと思います。テーマを見つけるコツはありますか?

私がよく言っているのは、過去にできなかったけど今はできるようになったことを話すことです。それは数ヶ月前でも1年前でも何年前でもいいんです。新しく使えるようになったツールの話や、最近学んだこと、自分なりに上手くできたタスク管理の方法なども良いテーマになります。日々の業務で調べたことでも全然構いません。1日8時間働いていれば、絶対に話すことはあると思うんですよ。

自分ができて当たり前だと思っていることほど、話してみると意外な反響があるんですよね。「自分にとっては普通でも喋ったら誰かの価値になること」は誰にでもあると思っています!自分の経験を積極的に共有することで、誰かの役に立つ可能性があるのでぜひ気軽に登壇をおすすめしたいです。

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コミュニケーションのきっかけは小さなつぶやき

ーー就職前に勉強会での登壇なども経験されていたかと思いますが、技術コミュニティへの参加は本業へつながりましたか?

最初は活かしきれていませんでした。
私が新卒で入社したのは2021年の4月だったので、コロナ禍でほぼフルリモートでの勤務スタートでした。最初の半年は正直、与えられた仕事をこなすだけでエンジニアや会社員として成長するためのアクションは取れていなかったと思います。

入社半年を過ぎたころ、同じチームの先輩が退職することになりました。先輩の穴を埋めなければいけない部分もあったのでこのままではいけないと焦り、わからないことも含めて積極的に仕事や情報を取りにいくようになりました。今思えば、もう少し早く最初からその意識を持てていたらもっと成長が早かったのになぁと思いますね。

ーー意識が変わったあと、どのような変化がありましたか。

主体的な姿勢が自然とできたことで視野が広がったように感じます。
リモート環境下でコミュニケーションを取るために、当時エンジニア組織で導入されたバーチャルオフィスツールを活用していました。
私のチームだけじゃなく他のチームも合わせて開発組織全体で雑談タイムなどの交流の場があって、リモート環境下でもとても働きやすかったんですが、ふとチームの外を見ると、他の部署だと使っていないことを知りました。

そこで、会社全体で働きやすい方がいいと考えて、他の部署の人にもバーチャルオフィスツールを使ってもらったり、Slackのtimesチャンネル(※)の開設を促したりとオンラインコミュニケーションのツールを社内で広く展開しました。その取り組みが評価されて、社内で表彰もされました。

ーー表彰につながるほど、社内でも必要な要素だったんですね!コミュニケーションに目が向いたのはなぜですか?

私の性格として、いろんな人とコミュニケーションを取りながら仕事をしたいという部分が大きいとは思います。ただ、私がコロナ禍の中での入社だったこともあって、以前はきっとあったであろうランチや立ち話のコミュニケーションがほぼない状態からのスタートだったんです。自分の部署以外の人はほとんど顔も合わせたことないし、名前しか知らずどんな人かわからないという状態で……オンラインだと特にですよね。コミュニケーションって、雑談でもいいから自分から発信しないと取りに行けないと思っているので、Twitter(現X)みたいに個々人が好きにつぶやく場があって、気になる話題に返答したりリアクションしたりできる感覚が社内にもあれば楽しいなと思っていました。

(※)timesチャンネル…自分が今考えていることや取り組んでいること、つまずいているところなど雑談を含めて好きなことを気軽につぶやく場。個人単位で設定していることが多く、エンジニア文化の一つ。

外に目を向けると先人や仲間がいる

ーー女性エンジニアの皆さんにメッセージをどうぞ

私の人生を変えたのは技術コミュニティです。学校や会社以外のコミュニティに参加することで、ベテランの方やちょっと先を歩く先輩、逆に同じポイントで悩む同世代などいろんな人と話すことができて、そこで得た新しい視点や情報は仕事にも活きているなと感じます。

また、仕事においての成長という面では最初の半年はもったいなかったと思っているので、技術面のスキルアップはもちろんですがマインドセットや取り組み方みたいなものがとても大事だと気づきました。どう取り組むと成長できるのかを考えながら日々仕事するためのいい資料やいい知見は世の中に先人たちがたくさん残してくれているので、積極的に学んで仕事をしていくとエンジニアとしての成長には早いんじゃないかなと思っています。


私のエンパワーメントルーティン:趣味は技術カンファレンス!

ーーことみんさんのエンパワーメントルーティンを教えてください!

技術カンファレンスに参加することですね!
私は月1~2回カンファレンスに行って、いろんな人と「最近こういうことやってて……」と話しているうちに元気になってきて仕事が大変でも頑張ろうと思えるので、人と話すことでリフレッシュになって元気をもらっています。
あと、仕事中も常に「これは登壇できるかな」とか「この話LTになるな」とか考えています。他の人がやってることも「それLTで話してほしい!」と声かけたりもよくしていますね(笑)。

WAKE Career はあなたのチャレンジを応援します

WAKE Career は、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービスです。
自分が選んだキャリアを諦めたくない、新しい道を見つけたい方のご連絡をお待ちしています。
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インタビュー・執筆 髙野いづみ

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