勇気を持って踏み出した一歩が、パラレルワーカーの道を切り拓いた
こんにちは！
私たちは、女性IT/Webエンジニアのためのハイスキル転職サービス「WAKE Career」を運営しております。
当社のビジョンは、『「なりたい」を解放する』。
ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアが新しいことにチャレンジし、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。
女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きしました。
今回は第13弾となります。
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今回お話を伺ったのは、フルスタックエンジニアとしてご活躍中の田中友彩（たなかゆい）さんです。
「勇気を持って一歩踏み出せば、生きる道を見つけられる」と語るゆいさんがこれまでどんな道を何を考えて辿ってきたのか。
このインタビューでは、努力を重ねて自信を取り戻したというキャリアの遍歴と模索についてお伺いしました。
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🎉記事のリリースを記念して、トークイベントを開催いたします。
ここまでの経緯などを根掘り葉掘りお聞きしますので、ぜひご参加ください！
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Sler企業から自社開発企業へ。余裕がないボロボロの暗黒期
ーーこれまでのキャリアを教えてください。
IT専門学校を卒業後に2社のSler企業で働き、その後は株式会社サイバーエージェントに転職し、アメブロの開発に携わったり、AI事業本部などで経験を積みました。現在は、株式会社enechainでシニアエンジニアとして、電力取引のマーケットプレイスを開発しています。
また正社員として働くかたわら、2023年に自身の会社である合同会社FullStackを起業しました。多方面で、CTOや技術顧問、アプリケーション開発などを行う、パラレルワーカーのフルスタックエンジニアです。
ーー多方面で活躍される中で、大変な時期はありましたか？
Sler企業から自社開発企業であるサイバーエージェントに転職した際は、同じJava言語を使用しているにも関わらず、業務内容や必要とされる知識が全く違い、本当に大変でした。
周りも若くて優秀な方ばかりで、私自身に余裕がない状態が続いていました。余裕のなさゆえにチームメンバーにも正論で物事を伝えてしまい、最初の部署ではうまく馴染めず、会社に居場所を作ることができませんでした。
それに当時は、仕事だけでなくプライベートでもボロボロの時期だったんです...。私の人生の転換期ともいえる時でしたが、必要以上にどう見られているかを気にしてしまったり、何もかもうまくいかない暗黒期の感覚があり、一晩でウイスキーを1本空けてしまうようなこともありました。
やる気・根気・勇気を大事にし、ひたすら努力を重ねて、自信を取り戻した
ーーそんな暗黒期を、どのようにして乗り越えたのでしょうか？
ひたすらに、スキル向上のための努力を重ねました。新しい技術を経験できそうなタスクを、フロントエンド・バックエンドの領域問わず受け、終電で帰る日々を何年も続けながら、休日も返上で勉強しました。
プライベートの面でも、自分の心を満たすためにダイエットを始め、合計10㎏ほど落としたんです。
毎日の努力を重ねることで、少しずつ自分が在りたい姿にも近付き、余裕のなかった心もどんどん落ち着いて、生活が楽しくなっていくのを感じました。
ーー努力を重ねる日々が何年も続く間、辛くなった時はありませんでしたか？
もちろん、途中で辛くなることも多々ありました。ただ結局は、全ての面において「自信」を持てないことがうまくいかない根幹だと気付き、「やる気・根気・勇気」を大事にして、徐々に自信をつけることで乗り越えられました。
今も多方面でパラレルワークをしていて、かなり忙しい時期もあります。ただ私の根幹には、「自分が生きた証を残したい」という思いがあり、だからこそどんな時も頑張り続けられるのだと思います。
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勇気を持って踏み出した一歩から繋がった、パラレルワーク
ーー「やる気・根気・勇気」を大切にして努力した日々を振り返り、気付きや今に活きていることはありますか？
努力は裏切らない、と改めて感じました。やる気と根気と勇気を持って自分が積み重ねた努力は、確実に自分に自信を与えてくれ糧となります。
スキルや知識が向上するにつれて、私のコミュニケーションスタイルも変化しました。当初は、自信のなさゆえにバリアを張って正論をぶつけていましたが、余裕ができるにつれ適度に受け流すことができるようになりました。
正論で真正面から勝負するのではなく、客観的に冷静に事実を積み重ねるようにもなり、自分を正解とは思わず、相手の意見に乗っかるようにもなれました。今も、相手の意見に軌道修正が必要な時も真正面からは伝えず、相手が自分で気付くよう、さり気なくアシストしています。
ーー正社員としてスキルと知識を積み重ねたからこそ、副業を始めたのでしょうか？
副業を始めたきっかけは、実はたまたまなんです。
2019年に、仕事とは関係ない場でミスコンに出場し、スポンサーの方への挨拶周りでWebメディアの方とお話をする機会がありました。その時に、そのメディアの方が主催のセミナーへの登壇にお声がけいただいたんです。そして今度は、セミナー登壇後の打ち上げで株式会社Job rainbowの代表の方と知り合い、ダイバーシティを推進する事業内容にとても共感しました。
社会貢献にもなるため、開発のお手伝いをさせていただくことになったのが、パラレルワークの始まりです。
ーーパラレルワークが拡大していく中で、起業を決意されたのでしょうか？
その後も、技術ブログの掲載やイベント登壇、セミナー運営のお手伝いなど、積極的に発信や活動を行ってきました。そうする中で、様々な方から仕事のお声がけを頂くことが増え、法人成りをした経緯となります。
活動をしていく中で多くのご縁に恵まれ、別々のところで知り合った方の縁が一本の線になりながら、私も精力的にパラレルワークをできています。実は、現在正社員として働いているenechainも、元々は副業でお世話になっていた会社です。
サイバーエージェント時代に、毎日必死で積み重ねた努力があるからこそスキルが身に付き、今のパラレルワークにも繋がっていると感じています。
ミスコンに出場したり副業を始めたりと、「勇気」を持って一歩踏み出し行動して良かった、と改めて思っています。
踏み出す勇気、捨てる勇気、道を変える勇気を
ーーゆいさんの、今後の展望を教えてください。
正社員として働く企業のプロダクトの成長はもちろんのこと、セクシャルマイノリティの方たちが出会えるアプリなどの、自身が手掛けているプロダクトを成長させて、社会に貢献したいと考えています。
その後は、海外にも目を向けてみたいですね。海外の雰囲気を感じて、海外の方とアイディアを出しあい、自分が今手掛けているところからさらに一歩進みたいなと思っています。
特に、マイノリティの方を支援したい思いが強いです。例えば、ITやエンジニア業界では女性はマイノリティのため、ジェンダーギャップに貢献したり、女性の活躍を推進することでも社会貢献をしていきたいですね。
ーー働く女性、中でもパラレルワークに一歩踏み出したい女性に向けてのメッセージはありますか？
新しいチャレンジが新しい世界を広げるので、勇気を持って一歩踏み出してみて下さい。そして、私がそうであったように、努力が自分に自信をつけてくれます。
私の座右の銘は、「なせば（大抵）なんとかなる」。大抵とつけているのは、もし踏み出した先でどう頑張っても立ち行かない場合は、その道を捨てたり、道を変えれば良いから。捨てるのも勇気、道を変えるのも勇気。次のところで頑張れば良いだけなんです。
もし仕事の面で勇気が持てない時は、趣味でもプライベートでも、何かしら1つの分野で自分の自信がつきそうなことを磨き、次の一歩を踏み出す勇気にしてみてくださいね。
私は、学生時代に不登校だったことがあります。生きる意味を失っていましたが、勇気を持って新しい一歩を踏み出すことで、今こうして生きる道を見つけられています。
私がパラレルワーカーとしてテックリードを目指しているのは、たとえ暗黒時代にいたとしても、「勇気を持って一歩踏み出せば、生きる道を見つけられる」ことをみなさんに伝えたいからなんです。
だから絶対大丈夫。勇気をもって、少しだけ踏み出してみて下さいね。
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私のエンパワーメントルーティン
ーーゆいさんの、日々のエンパワーメントルーティンを教えてください。
非現実を味わうことです。
実は、富士山のガイドをしたりスナックでアルバイトをしたり、プライベートでもチャレンジをしています。登山は、リアルRPGをしている感覚と、頂上で味わう感動にハマりました。スナックも、普段の仕事では出会えない方と話すことができ、刺激になっています。
WAKE Career はあなたのチャレンジを応援します
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インタビュー・執筆：くぼちゃん
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