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ボドゲショップで働くことにした経緯

大学時代のバイトを通して仕事に対する自分の態度を知れたことは、進路を決めるうえでとても有益だった。

僕は興味ない仕事をするとパフォーマンスが著しく落ちる。このクソつまらん仕事をいかに避けて楽に金を稼ぐかを考える。隠れてスマホいじったり、同僚と話したりして時間をつぶそうとする。仕事をしても雑になるしミスを連発して怒られる。彼女とデートしたいから適当な理由を付けて仕事を1か月休んだこともある。このようなサボりに対してなんの罪悪感も抱かなかった。

自分はわがままなガキだってことが分かった。
つまり、いつ何をするのかを自分の意思で決めたかった。外部のなにがしかが僕の意思を度外視に僕の行動を統制しようとすることに強い嫌悪感を抱くのだなと気づいた。

この時点で、会社勤めの道は消えた。
個人事業でやっていくことに決めた。

いろいろあって、わがままを突き通すなら秀でたスキルが必要だと悟った。パソコンは強かったからプログラミングスキルでも身に付けるかと考えて調べたらWeb系なら初心者向けとのことだったので、Web系の言語の独学を始めた。

これが大学3年生の半ばごろの話。講義は少ししか入ってなかったし、ゼミも破門されてて卒論研究に費やす時間も抑えられていたおかげで、独学の時間をたくさん確保できた。4年時には仕事を請け負うようになった。

大学を卒業してからはフリーランスとして引き続きWeb制作の仕事を引き受けていた。独学で身につけたスキルで仕事をこなし、お客さんから感謝され、評価していただけることに大きなやりがいを感じた。気が向いたときにすぐにツーリングに行ったり、マンガを立ち読みしに行ったり、観光しに行ったりできる環境がとても充実していて、理想的な働き方ができていた。

ただ、それは長く続かなかった。

クラウドソーシングサービスのココナラ経由で仕事を依頼されていたのだが、ある時ふと気になって、ココナラに手数料としてこれまでにいくら支払っているのか気になって計算してみた。20万以上払っていた。なんかバカらしくなってしまい、ココナラ経由で何度も僕に依頼してくれるお客さんに直接取引をしないかと持ちかけてみた。実はこれ、ココナラでは利用規約違反で、それを何度かしてるのがバレてBANされた。

また、僕はユーザーにとって使いやすいWebページを作ることがポリシーだったが、それに反する制作依頼を引き受けてしまって、「なんでこんな駄作を世に出さなきゃいけないんだ」とストレスが溜まっていた。

僕はWeb制作の仕事をやめた。

次はなんの仕事をしようか。数学教師になろうかなぁ。サイエンスコミュニケーターになろうかなぁ。蜂の巣駆除業者やろうかなぁ。ちょっと興味があった分野に軽く足をつっこんでみて、「この仕事じゃ自分は続かないな」と気づいてやめるのを何度か繰り返した。

そしてようやくボドゲショップの仕事にたどり着いた。

出社のために早く起きて、片道30分かけて通勤して、8時間労働して、30分かけて帰る。時には残業があったり、昼休憩の間も業務のことを考えるかもしれない。24時間の中で仕事のために必要な時間が占める割合はかなり大きい。クソつまらん仕事のために自分の時間リソースをそれだけつぎ込むのは苦痛でしかない。なら楽しんでできる仕事のほうがいいに決まってる

じゃあ僕が今まで楽しかった出来事って何だろう?

真っ先に思い浮かんだのは、大学時代に家の近くで開催されたボドゲ会に参加したことだ。友達とキャンプ場でスウェーデントーチを囲みながらワードウルフをしたのも思い出した。

「じゃあボドゲに関わる仕事をしよう!」

ただ、それが楽しかったのは数年前の出来事だから今の自分が楽しめるかどうかは分からない。それならまたボドゲで遊んでみればいい。

調べたら平日日中から空いてるボドゲが牛久にあるではないか!

シャムロックに遊びに行った。
やっぱりめちゃくちゃ楽しかった。
ボドゲショップで働こうと決めた。

家から一番近かったのがFLYERだったからFLYERに遊びに行き、その日の営業終わりにスタッフに「ここで働きたいです」と伝えた。
「あとで店長から追って連絡する」とのことだったので待つことにした。

が、待てど待てど連絡来ず。「切られたな」と思った。

だから近隣のボドゲショップに片っ端から連絡した。
スタッフ募集の案内はどこも出してなかったが、電話して直接聞いた。
それも全部当てがはずれた。

「じゃあもう自分で作ってやるわ!」
とりあえずは経験値をためるためにつくば市内でボドゲ会を開くことにした。

と動き始めたところでFLYERから連絡が来た(おせーよ)。
見事雇ってもらえることに!

そして2020年10月にフライヤーに入った僕は2022年1月に店長になり、同年2月に店を引き継ぐことになりました。

FLYERは僕も皆さんもボドゲで楽しく遊べるような環境となるように工夫していきますのでぜひ遊びに来てください!


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