見出し画像

IT業界でエンジニアとして生きていくこと

こんにちは!
BFT名古屋支店・インフラ女子(?)のやまぐちです。

こうしてブログを書くようになって一年、耳障りのよいことばかり伝えてきているのではないか、という不安をここ数ヶ月感じていました。

ここで一旦、心のモヤモヤを吐き出そうと思います。

「未経験歓迎」は嘘…か?

画像1

画像5

もちろん、未経験でも挑戦できるというのは嘘ではありません。
私も未経験で社会人5年目くらいにIT業界へ転職してきました。
だけどその分、苦労をしてきたことも多いのかもしれません。

・先輩や後輩の言っていることがわからない
・ネットや書籍に書いていることを理解できない
・自分では手も脚も出ない問題を、先輩は5分で解決
・希望する技術や仕事を担当できない
・どんなに勉強しても、いつまでたっても追いつける気がしない
・平日は忙しくて勉強する暇なんてない。土日はプライベートが潰れる
・勉強しなきゃとは思うけど、3分で眠くなる。向いてない

これらのことは、おそらく大半のエンジニアが通る道です。

・ちょっと頑張れば、一生食べていける技術が身につく。
・資格をとる、講座に出るなどで、すぐに職に就ける。楽に稼げる。
・普通に仕事をしていれば自然と「力」がつく。

そういった謳い文句を求人情報等で見ることもあるかも知れませんが、
IT業界はそんな簡単な世界ではないのです。


ただこの辺りは「社会人とはそういうもの」と思っている方には何だそんなことか、と思ってもらえそうな気がします。

私の友人が昔、「かかってくる電話をもう一人と順番に受け、電話がかかってこなければ&自分の番じゃなければ何をしていてもよい」という仕事をしていた時がありました。

世の中にはそういった楽な仕事もある中で、IT系のエンジニア職は辛く厳しい世界だと思います。

二十代後半にIT業界に転職してきた私にとって不幸だったこと。

・一緒に働く同僚が自分より年下だと、未経験なのにマネジメントを任されてしまい実務経験をつめない
・人一倍、三倍勉強しないと理解が追いつかない
・経験がないのにお客様と話すので、説得力がない
 (どんなに公式な回答を引用しても信用してもらえない)

今ではいい思い出だったり、それをバネに頑張れたと思えたりもしますが、
女性であることが不利に働いているように感じることもありました。

スーパーマンにはなれない

画像2

画像4

ITエンジニアとはスーパーマンであることを要求される職、です(主観)。

どんどん新しくなる技術を知らなければお客様と話もできず、
プレゼン力や対話力、相手への影響力だけでなく、経済や法律・会計などの知識がなければ自社に不利益をもたらす選択を取ってしまうこともあり、
人間力がなければチームを助け、助けられるような相互理解を得られず…

できるわけないよ!という想いと何とかしなきゃという想いがぶつかり、
絶望を感じながらも少しずつ明るい未来を見据えて努力をし続けるのです。

勉強をし続ける職業です。一生。ずっと。

それが合わない人はたくさんいます。
エンジニアをやめる人もいれば、ある程度諦めたり開き直ったりしてエンジニアであり続ける人もいます。

「そんなに頑張って何になるの?」
「そんなことやったって無駄。」

踏ん張って、あがいて、なりたい自分になろうと努力をしていると、そんな風に言われることもあります。

負の誘惑はいつだって近くにいて、意思を挫こうとする。
だって、誰もがスーパーマンにはなれないんだから。
自分も堕ちてしまおうかと思うことも、実際に拗ねた状態でしばらくいることも、エンジニアなら誰しも経験することかもしれません。

でも一方、頑張った分だけいつかその知識が役立つ日がくるし、やりがいや達成感もあるし、成長を感じられるといういいこともあります。

誰もスーパーマンにはなれない。

だけど、少しでも人としていい人間でいたり、
社会人として恥ずかしくない知識を得られたり、
問題を解決したり、新しいことを知ったり、

そういう小さな、本当に小さな喜びの連続が自分の堕ちた気持ちを救ってくれるのだと、あるとき気づきます。

それでもエンジニアでよかった

画像3

画像6

最近友人に誘われて登山を始めました。
これがとにかくしんどい。6〜8時間も歩くと脚はパンパン、関節が悲鳴をあげる、肩こり痛が限界、次の日からしばらく動けない、そんな状態になるのですが、それでも心のデトックス具合が半端なく、また登ろう、という気持ちになります。

そしてふと、登山はエンジニアと似ているかも、という思いに至りました。

・登り始め、身体が慣れるまでがキツい
・ある程度登って、いい景色を見られると、「登ってよかった」と思う
・途中も小さなことで癒やしはたくさんある。楽しみ方は人それぞれ
・天気が急変したり、強風に煽られたり、突然しんどさが増すことも
・命の危険を感じることもある。でもそれが生きてる証とも感じる
・面白さを感じにくい山もある。天気や状況によっては最高と思うことも最悪と思うこともある
・一歩一歩は小さいけれど、絶えず進むことでいつか目的地にたどり着く
・何よりも準備が大切。リスク管理も。

いつだって止めたくなる。辞めたくなる。
だから辞めてしまった、拗ねてしまった人の気持ちもよくわかる。
今は単にまだ進もうと思っているだけ。

それでも、エンジニアで良かった。
生きていく知識を身につけ、今までと違った景色を見ることができた。
全然足りないけど、絶望することも多いけど、足りない自分を認識できる。
まだ頑張れる自分を感じられる。

IT業界どうかなと思っている人
IT業界を目指そうと思っている人
来年エンジニアになる人
駆け出しエンジニアの人
エトセトラ

その人たちに向けてこれからはこう言おう。

「IT業界で働くとは、登山することと同じだよ」

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました〜 ^ ^




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?